元前頭の照強が押し出し3回で快勝 城戸康裕の押し出し無しアピールは「ダチョウ俱楽部の振りかなと」
「格闘技・JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE」(19日、横浜BUNTAI)
MMAのRIZIN、異種格闘技の巌流島、グラップリングのQUINTET、立ち技のK-1が賛同して立ち上げられた“日本格闘技の総合博覧会”イベントの第1弾が開催された。
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巌流島ルールでは、今春引退した大相撲の元前頭三枚目、照強が、2008年K-1ワールドMAX日本王者の城戸康裕と対戦した。
巌流島はKOや一本の、判定などの他、1ラウンド中3回、場外に押し出されても負けになる。城戸は前日会見で「あと押し出し。かなうわけないでしょ!力士でしょ!?絶対無理!」、「押し出しはやらないよね!」、「技で勝ってもしょうがないでしょ!」、「押し出さないでね!押し出したら誰も面白くないよ!」と懇願していたが、照強は「アレは振りかなと。押し出してくれよーって。ダチョウ俱楽部がよくやってるアレかなとしか思っていなかったんで」と受け取っていたという。
照強は1ラウンド、まず胴タックルのように押し出し、続いて城戸の左ハイキックに合わせて押し出し、最後も突っ張って押し出して快勝。
これに城戸は「あのね、これは無理!この感じで押し出し、無理に決まってんじゃん!関取だよ!」とボヤキが止まらず。照強は「一番ケガさせずに勝つ方法を自分の中で編み出しました。城戸選手のおとこ気に感謝します」と答え、「このルールは相撲がすごい生かされる。相撲は強えぞ!」とアピールしていた。
試合後の記者会見で、照強は「プレッシャーをかけたら、向こうが際に際に一方的に下がった感じなんで、ああなったら自分の思うツボ。ハイもちゃんと見えててかわせたんで、すごく良かったんじゃないかな。練習もしてましたし。(城戸が得意な)バックブローも密着して食らわないようにできたんで、素人が見たらしょうもない試合に見えるかもしれないけど、格闘技ファンが見たら怖いところがいっぱい詰まっていた。向こうもインローとかハイとか蹴ってきて、やるべきことはやってきた。しっかり試合にはなったんじゃないかな。自分たちの中ではリングの上でもピリピリピリピリしていました」と解説した。
巌流島で格闘技デビューから2連勝とし、今後については「まだ負けてもないしね。また練習して強くなって巌流島を盛り上げられたらいい。次も出ます。ずっとやり続けるのは変わらない。谷川さん(巌流島の谷川貞治プロデューサー)にプロデュースは任せっきりなので、誰が来ようとやるし」と話していた。