最強挑戦者決定戦に臨む関根「アマエリートをボコボコにする」 菊池風磨の弟・音央は「勝っていいおせちを食べたい」

 前日計量をパスした関根幸太朗(左)と渡来美響
 前日計量をパスした関根幸太朗
 前日計量をパスした渡来美響
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 「ボクシング・日本スーパーライト級最強挑戦者決定戦」(26日、後楽園ホール)

 前日計量が25日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、1位の関根幸太朗(26)=ワタナベ=は63・4キロ、2位の渡来美響(25)=三迫=は63・2キロで、それぞれパスした。

 写真撮影での両雄は目も合わさず、言葉も交わさないピリピリムードで、関根は「いけそうですね。雰囲気というかオーラねえっす。倒すっす」とKO宣言した。

 アマの関東大学一部リーグでは関根が拓殖大、渡来は東洋大で、関根が一学年上。対戦はなかった。アマ戦績は関根が18勝(5RSC)20敗だったのに対し、渡来は77勝(19RSC)15敗。国体では準優勝している。

 関根は「一応アマエリートっすよね。アマエリートをボコボコにするのは自分の楽しみの一つ」と不敵に笑った。

 アマでは平凡な戦績だったのが、プロ転向後は9勝(8KO)1分と開花した関根は「意外とスロースターターなんで。(プロの方が)長いラウンドなので頭を使う。パンチ力が生きるというか、倒せば終わりなんで、自分の方が分があると思う」と、その理由を自己分析する。

 関根は渡来戦を「(KOする)イメージしかない。いろんなものが手に入るというか、区切りの一戦になる。これで認めてくれる人も多いと思う。自分の価値を上げる絶好のチャンスですね」ととらえている。プロで唯一引き分けた佐々木尽が既に東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックウエルター級王者で世界ランクもIBF・WBO3位、WBA・WBC4位と大きく先行しているとあって「早く世界にいかないとですね。こんなところで止まってられないっす」と、追いつけ追い越せの姿勢だった。

 一方の渡来は昨秋に続き、今年7~8月に約1カ月の米ラスベガス合宿を敢行。尊敬するフロイド・メイウェザー・ジュニアのジムで、超新星カーメル・モートンと3度のスパーリングを行うなど本場のトレーニング環境に身を置いた。

 「総合的に上げてもらっていると思います。スピードを上げる、上げたスピードにパワーが乗るか、より柔らかいディフェンスとか、距離で外すディフェンスとか。アメリカで蓄えた技術や練習を十分生かして臨めると思います。打たれないで一方的に打つのが理想。判定で勝つことはもちろん、プラスKOできればなおいいと思っています」と、成果を試合で出す構え。

 勝てば来春のチャンピオンカーニバルで李健太の王座に挑戦することになるが「あくまで世界を取ることがまず目的なので、そこの通過点で必須のタイトルだと思っています。絶対に落とせない一戦になっています」と、最強挑戦者決定戦との2連勝を目指す。

  ◇  ◇

 スーパーライト級4回戦で対戦するtimeleszの菊池風磨の弟・菊池音央(21)=新日本木村=は63・4キロ、ロク・ハッパ(24)=中国=は62・2キロでそれぞれパスした。

 5月18日の前戦では138ポンド(62・6キロ)契約4回戦でゴン・エンコン(中国)に1回47秒、TKO勝ち。初のKO勝ちを収め、戦績を2勝2敗の五分とした。今回は「前回けっこう心臓が痛くなったんで、1回階級を上げると言われて」と、スーパーライト級での試運転となり、好物のラーメン二郎を9月20日を最後にいったん断って臨む。

 「前回くらいの勢いで、KOとかで勝てたら。前回は力が入りすぎていたので、リラックスしてできたら」と意気込みを述べた音央。今年最後の試合となるため「早く勝っていいおせちを食べたい。ここで終われば年末年始を楽しめるし、めちゃくちゃいい時期だと思います」と、早くも正月に意識を向けていた。

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