金子佳樹 ソフトバンク育成指名の後輩に刺激「夢って自分で切り開ける」東日本新人王へ

 祖母・延子さんに買ってもらった幼稚園時代のグローブを手にする金子佳樹
 公開練習を行った金子佳樹(右)と父の賢司マネジャー
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 「ボクシング・東日本新人王トーナメント・決勝戦」(11月3日、後楽園ホール)

 ウエルター級の金子佳樹(26)=金子=が25日、東京・下北沢の金子ジムで公開練習を行った。

 金子は日本人初の東洋(現東洋太平洋)王者として知られる伝説の名ボクサー、金子繁治さんの孫で、父は金子賢司マネジャー、おじは金子健太郎会長。東海大菅生高では西東京大会決勝まで進んだ球児で、関東学院大卒業後は不動産関係に就職したが、ジム継承を視野に入れてプロボクサーとなった。デビューから4連続KO勝利中だ。

 決勝と名の付く試合は、高校時代の西東京大会決勝以来。「野球の時は負けているので、ここは何とか勝って決勝で負けるのを早い段階で払拭しておきたい」と必勝を期している。

 決勝で戦う相手の福永啄巳(24)=青木=には4月に1回TKO勝ちしているが、前回は「たまたま当たってたまたま勝った感じ」だといい、「1回勝ったからといって勝てるという保証もない」と自戒。「いつも通りです」と、平常心で戦うという。

 前日24日のプロ野球・ドラフト会議では、高校時代に1年後輩だった徳島インディゴソックスの川口冬弥(24)が、ソフトバンクに育成6位で指名された。「うれしいですし、自分がかなえられなかった夢をかなえて、シンプルにすごいなと。夢って自分で切り開けていけるんだと、後輩の活躍を見て感じています」と、大いに刺激を受けている。

 東日本新人王決勝の先には全日本があり、その先の道のりも長い。金子は「厳しい世界なのは身に染みて感じているし、もちろん世界チャンピオンと言いたいけどそんな簡単に言えることじゃない。一つ一つ勝ち続けていって、結果的につながればいい。勝ち続けていけばチャンピオンにも近づける」と、堅実に自らの道を歩んでいく姿勢を見せていた。

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