ボクシング東日本新人王MVPは西屋香佑「たたき上げの意地を見せたかった」敢闘賞は梶野翔太、技能賞は本多俊介
「ボクシング・東日本新人王トーナメント・決勝」(3日、後楽園ホール)
10階級で決勝戦が行われ、バンタム級の西屋香佑(23)=横浜光=がMVPに選ばれた。敢闘賞はスーパフェザー級の梶野翔太(19)=角海老宝石=、技能賞はライト級の本多俊介(24)=E&Jカシアス=が選ばれた。
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柳修平(21)=三迫=と対戦した西屋は「効かされた場面もあった」と打ち明けたものの、4回に柳をロープに詰めてラッシュし、右ストレートを入れたところでレフェリーが試合を止めた。
マイクでアマ出身者を3連破して優勝したことをアピールした西屋は「(所属する)横浜光はたたき上げで有名な選手が多い。その意地を見せたいと思っていた」と笑顔を見せた。
金沢出身で、キックボクシングのビッグバンとMAで2冠を獲得した友人の昇也(24)に刺激されて格闘技の道に入り、山形の大学を中退して横浜光に入門。12月21日の全日本に駒を進め、「今年は俺の年にすると決めてたんで、全日本は絶対に取ります。絶対にKOします」と宣言した。
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キックボクシングから転向したスーパーライト級のシャオリン孝司(33)=協栄=は、南優作(32)=E&Jカシアス=から2ラウンドに左フックでダウンを奪い、ラッシュで2回2分13秒、TKO勝ち。
「僕は昔キックボクサーで、勝てなくて引退しようとした時に、協栄のトレーナーが『最後にボクシングにチャレンジしてみないか』と言ってくれたおかげで今も格闘技に携わっています」と周囲に感謝。キャリアで上回る南に勝ったことで「すごく自信になった。全日本も勝ちます」と誓っていた。
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日本人初の東洋(現東洋太平洋)王者・金子繁治さんを祖父に持つウエルター級の金子佳樹(26)=金子=は、4月に1回TKOで破っている福永啄巳(24)=青木=に判定2-0でリベンジを許した。
1ラウンドにカウンターの右ストレートをクリーンヒットされてダウンを奪われると、その後もペースを握れずデビューから4連続KO勝ち中の強打も不発でプロ初黒星。リベンジに成功した福永は「一回負けたんで…勝てて良かったです」と泣きじゃくり、「僕の夢はウエルター級で世界チャンピオンになることなので、これは通過点。次も当たり前のように勝って次に行きたい」と語っていた。
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12年ぶりの同門対決となったスーパーフライ級は、12年前と同じ角海老宝石の高橋秀太(23)と大橋昌彦(22)が激突。中盤からは激しく打ち合ったが、1ラウンドにダウン寸前のビッグショットを決めた先輩の高橋が、判定3-0で勝利した。
対戦が決まってから練習時間を2時間早めて大橋と重ならないようにしたという高橋は、同門対決のやりづらさは「特になかった。戦う相手として普通に戦った」と振り返り、またやることになったらという質問にも「決まっちゃったらやります」と淡々と語った。
大橋は同門対決について「やれと言われたらやりますけど、誰も得しないのかなと思いますね」と指摘。鈴木眞吾会長は「2人がやると言ったんでしょうがないです。同門はやっぱりイヤですね。大きなケガがなくて良かったです」と、肩の荷を下ろしていた。
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この他の階級の結果は次の通り。
◇ミニマム級 杉浦義(22)=協栄= 判定3-0 遠藤龍匠(20)=川崎新田=
◇ライトフライ級 早坂峻(20)=横浜光= 負傷棄権 片渕龍太(20)=KG大和=
◇フライ級 佐野篤希(21)=伴流= 判定3-0 宇野楓麻(36)=花形=
◇スーパーバンタム級 矢野円来(23)=花形= 計量失格 阿部一力(19)=大橋=
◇フェザー級 北本慶伍(27)=三迫= 判定3-0 江田葵一(24)=KG大和=
◇スーパーフェザー級 梶野翔太(19)=角海老宝石=TKO 3回1分46秒 小野寺雅宗(24)=石橋=
◇ライト級 本多俊介(24)=E&Jカシアス= 判定3-0 西野入稜央(24)=横浜光=
◇ミドル級 吉野健二(23)=角海老宝石= 判定2-0 盛合竜也(23)=ワタナベ=