斎藤彰俊、引退試合の相手に丸藤正道を指名「彼の背中に三沢さんを感じている!」丸藤「心して引導を渡します」

 丸藤正道(左端)を引退試合の相手に指名した斎藤彰俊(右から2人目)と、丸藤を破って清宮海斗(右端)のGHCヘビー級王座への挑戦権を獲得した杉浦貴(左から2人目)
 マサ北宮の傷口を拳でえぐる藤田和之
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 「プロレス・ノア」(6日、後楽園ホール)

 斎藤彰俊の引退試合(17日、ドルフィンズアリーナ)の対戦相手が丸藤正道に決定した。

 丸藤はこの日のメインで杉浦貴とのGHCヘビー級選手権次期挑戦者決定戦に敗れたが、先にリングインした王者の清宮海斗に呼ばれてリングインした斎藤が「俺にとって価値がある、意味のある対戦相手を決めました。俺が初めてプロレスリング・ノアに上がった愛知県体育館、現ドルフィンズアリーナ、そしてノアに再入団した時も常に対角線にいた人。そして俺は忘れもしない、三沢(光晴)さんとシングルをやって、最後、三沢さんがおぶって花道を帰った選手。彼の背中に三沢さんを感じている!だから、丸藤選手!あなたが、このプロレスリング、そのリング、そしてノアのリングを降りる最後の対戦相手になってもらいたい!いかがですか!?」と丸藤を指名した。

 丸藤も「斎藤さん、俺は今日負けてしまいましたよ。でも斎藤さん、俺にとって、斎藤彰俊に対する気持ちは何も変わらないです。あなたが俺を最後の相手に指名してくれるなら、俺は光栄です。そして、心してあなたに引導を渡します」と受諾し、両雄は握手を交わした。

 斎藤は観客に向かって、「あと11日かな、名古屋ドルフィンズアリーナ、今日見てもらって分かると思うけど、ノアの戦いは熱い!そして俺もプロレス人生最後の全てをかけて生きざまを見せる!さらに、このGHCがある!いいか!17日名古屋ではこれ以上ないというぐらい、みんなの心に突き刺さる、とても熱い素晴らしい試合をするから、ぜひ、見に来てくれえ!」と絶叫した。

 丸藤はバックステージで「斎藤さんが俺を引退試合の相手に指名してくれた。今日負けたんだ俺は。負けたけども斎藤さんのあの言葉、俺はすごい深く、深く受け止めて、そして全力で、全力で斎藤彰俊の相手をして必ずたたきつぶしますよ。俺がこのリングに後悔のないように、たたきつぶします」とコメント。「他の言葉は終わってからだ」と、ねぎらいの言葉は引退試合後に回した。

  ◇  ◇

 セミではNイノベーショントーナメントのファイナルラウンドが行われ、2ndラウンドで菊池悠斗を破ったドラゴン・ベインと、AMAKUSAを破った宮脇純太が激突。ベインが宮脇を破って優勝し、試合後にベインをGHCジュニアヘビー級王者のダガが急襲し、タイトル戦の機運が高まった。

  ◇  ◇

 セミ前には藤田和之とマサ北宮がド迫力の一騎打ちを行った。北宮もドリルアホール・パイルドライバーなどで攻め込んだが、藤田はパワーボムからのフォールをあえてカウント1で返すと顔面を蹴り上げてフォール勝ち。試合後、バックステージで北宮がコメントしていると藤田が襲いかかってテイクダウンから馬乗りになると北宮の額の傷口を拳でえぐり、「顔じゃねえんだ!」と一喝していた。

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