GHC王者・清宮「引退を考えるぐらいの差をつけて倒す」 挑戦者・杉浦「若僧!24年間やってきた杉浦貴をナメんなよ」
「プロレス・ノア」(17日、名古屋・ドルフィンズアリーナ)
GHCヘビー級選手権試合の調印式が行われ、王者・清宮海斗と挑戦者・杉浦貴が出席した。
11日・新宿大会の前哨戦で清宮から「杉浦さんが引退したいと思うくらい圧倒的な差を見せて倒す」と通告された杉浦は冒頭、清宮を「自分自身、引退っていうのはこれっぽちも考えたことも思ったこともないんで、他人から引退っていう言葉を言われるほど腹立つことはないんで。おい、若僧!24年間やってきたプロレスラー、杉浦貴をナメんなよ」と一喝。
その後も質問した記者を「何言ってんのか聞こえねえんだよ。ちゃんとしゃべれよ」と公開説教するなど、ピリピリしたムードを漂わせた。
清宮は「強くなりたいと弟子入りさせてもらったのも杉浦さん。強さに憧れて、一番ノアで背中を見させていただきました。自分にとって杉浦さんはオヤジのような存在です」と敬意を払いつつも、「ただもう杉浦さんの全てを吸収しました。来年25周年を迎えるノアを若い力で引っ張っていくために、圧倒的な差をつけて、引退を考えるぐらいの!差をつけて倒します。名古屋で世代を超します」と、新宿での言葉を重ね、「ナメて引退を考えるぐらいという言葉を使ったわけでもないですし、杉浦さんに一番強さを感じてきた。俺がやるからノアは大丈夫だよという気持ちで言いました」と補足した。
杉浦も「(清宮は)チャンピオンとしてはすごい、先を走ってると思うし、俺は息子の背中を追いかけている。息子超えだよ。こういう日が来ると思って過ごしてきたけど、その日が来たなという気持ち。それはうれしい気持ちもあるかもしれないけど、いざなってみたら悔しい気持ちが強いね」と、“オヤジ”としての心情をのぞかせた。
また、当日は斎藤彰俊の引退試合が行われるとあって、杉浦は「俺は斎藤さんに対して、コイツ(清宮)が言ったように、ノアは大丈夫ですよという試合を見せたいし、ノアを安心して見守ってくださいという気持ちが強い」、清宮は「斎藤さんの引退試合、引退大会のメインを任せてもらったというところに、この試合で何を見せるかという意味があると思うし、大阪で斎藤さんと当たって魂を感じさせていただいたので、その部分も試合で見せながら、ノアの未来は明るいなと思っていただけるような大会にします」と、それぞれ意気込みを述べた。
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また、GHCジュニアヘビー級選手権試合の調印式も行われ、王者のダガと、Nイノベーション・トーナメントを制した挑戦者のドラゴン・ベインが出席した。
ベインは「Nイノベーション・トーナメントで自分の力を証明してこのトロフィーを手に入れた。次はベルトを腰に巻く番だ。俺がジュニアの未来であるべきだ。メキシカン同士、最高の試合を見せようじゃないか」とコメント。
6日・後楽園大会で優勝後のベインを急襲したダガは「オマエ、分かってねえなあ。こんなトロフィー取ったってなんの意味もねえんだよ。ガキどものトーナメントで勝っただけじゃねえか。決勝戦なんて宮脇相手だろ?」と、ベインの優勝を全否定。ベルトを見せびらかして「このベルトを持つのにふさわしいのは一人しかいねえんだよ。ハッキリと分からせてやるよ。メキシカンで最高のレスラーは誰かってことを。俺なんだよ!」と通告すると、写真撮影をすっぽかして退場した。