斎藤彰俊引退興行は超バッドエンド!小澤大嗣が清宮を裏切り1・1武道館での挑戦を要求「ずーっと嫌いだった」
「プロレス・ノア」(17日、ドルフィンズアリーナ)
斎藤彰俊引退興行のメインイベントで、超バッドエンドが待っていた。引退試合の余韻覚めやらぬ中で行われたGHCヘビー級選手権試合で、第45代王者・清宮海斗に杉浦貴が挑戦。清宮がシャイニングウィザードからの片エビ固めで6度目の防衛に成功したが、オール・レベリオン(AR)の同志のはずだった小澤大嗣が背後から松葉づえで清宮を襲撃し、1・1日本武道館大会での挑戦を要求した。
30分2秒の死闘を制した清宮が「オール・レベリオン!全てはノアのために!」と叫んだところで先月海外武者修行から帰国したばかりの小澤が造反した。TEAM2000Xのヨシタツ、ジャック・モリス、ダガも乱入してARを蹴散らし、小澤は松葉づえで清宮をメッタ打ちにした。
TEAM2000X入りした小澤は、バックステージで「ビックリしちゃった?清宮~」とおどけ、「俺はオマエのことがずーっと嫌いだった」と衝撃の告白。
「オマエの指導した練習生いったい何人デビューできて何人やめてきたんだ?俺は見てきたぞ。何人何十人とオマエのせいで練習生いやノアの選手たちがやめていったもんな。俺も被害者の一人だ。オマエの練習に付き合わされて無理やり投げられてアバラひびいっちゃったこともあったな。手の親指脱臼して靱帯(じんたい)切れちゃったこともあったな。忘れねえからなこのサイコパス野郎!実はウチの若手をボッコボコにしてるからな!アイツはとんだDV野郎です」と、清宮のシゴキ疑惑を暴露した。
小澤は「俺の積年の恨み、辞めてった人間の恨み、これからのノアの未来のために俺はオマエを王座から引きずり下ろさなければならない。だから1月1日、日本武道館、オマエのGHCヘビー級のベルトをかけて俺と戦え!」と、独自の論理展開で要求。
さらに「今日いきなり後ろからぶん殴られて痛かった?悔しかった?つらかった?でも大丈夫だよ。どうせオマエ家に帰ったら、同棲してる彼女になぐさめてもらうんだろ?だからノアで力を失っても大丈夫。同棲してる彼女に慰めてもらって元気になればいいからな!」と、ヨシタツの制止も無視してプライベートの同棲疑惑まで暴露した。
清宮は「そんなことするために帰ってきたのかー?!」と怒り心頭。「あんな野郎がGHCのベルトに挑戦する価値あるんですか?」とタイトルマッチは否定したが、「シングルだったらいつでもやってやりますよ」とケンカを買っていた。
敗れものの健在を証明した杉浦のもとにはイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.と弟のガレノ・デル・マルが現れ、杉浦が丸藤正道と保持するGHCタッグ王座への挑戦を要求。杉浦は「ほら、もうタイトルマッチ挑戦されたわけ。やるしかない。全然引退なんかさらさら思わないし、やりましょう」と受諾し、丸藤も同意した。杉浦は最後に「また明日から生きるよ」と、船木誠勝の名言を引用した。
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GHCジュニアヘビー級選手権試合は第56代王者ダガにNイノベーショントーナメントで優勝したドラゴン・ベインが挑戦。16分50秒、ディアブロウィングスからのエビ固めでダガが初防衛に成功した。試合後にEitaがリングインし、1・1日本武道館大会での挑戦を表明した。
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GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合は、第61代王者のHAYATA、YO-HEY組にRATEL’S同門のタダスケ、菊池悠斗組が挑戦。HAYATAが菊池を13分7秒、403インパクトからの体固めでフォールし、王者組が4度目の防衛に成功した。
王者組はなぜかベルト1本でバックステージに現れ、YO-HEYは「俺たち4人が最高のチームだっていうのを、改めてリング上で分かり合えたんじゃないかな」と強調。この日は斎藤彰俊の引退試合が行われることもあり、「彰俊さんの記念興行でこういう結果が出せたのも良かった。安心して引退してくれる試合になったんじゃないかな」と話した。
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来年元日の日本武道館大会で米WWEの中邑真輔と一騎打ちを行う佐々木憂流迦は、中邑戦に横やりを入れてきたジャック・モリスと一騎打ち。「イヤァオ!」からのキンシャサを狙う「偽物の中邑真輔」(佐々木)モリスのファイトやマネジャーのヨシタツの介入に悩まされたが、レッグラリアットからのバックドロップホールドできっちり3カウントを奪った。
佐々木は「俺はもっと深いところまでプロレスを感じたい。もっとプロレスを感じる相手と戦いたい」と求めていた。