統一戦に臨むWBO-AP王者・保田「下馬評を覆したい」東洋太平洋王者・宇津木「ここで止まってる場合じゃない」
「ボクシング・WBOアジア・パシフィック・東洋太平洋ライト級王座統一戦」(21日、後楽園ホール)
前日計量が20日、都内で行われ、メインで統一戦を行うWBO-AP王者の保田克也(大橋)は61・1キロ、東洋太平洋王者の宇津木秀(渡辺)は61・0キロでパスした。
フェースオフを行った保田は「記者会見の時より身長が低く見えました。減量して縮んじゃったんですかね」と、冗談めかす中にも宇津木をのんだ様子。専門サイトのユーザー予想では不利とされていることを自ら挙げて「自分の方が(下馬評が)悪いと思う。それを覆したい」と誓った。
宇津木は統一戦よりも「いち保田選手に勝ちたい気持ちが強い。すごく強いイメージがあるので、戦い方も普通に強いので、そういう強い選手に勝っていきたい。ベルトどうこうより勝ちたい思いが強い」という。
一方では、9月には米ラスベガスで合宿を行ったことで「世界を肌で感じた」といい、「ここで止まってる場合じゃない。必ずクリアしなきゃならない。来年は世界に向けて行かなきゃならない」と、保田戦の先も見据えていた。
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セミでアジア最強ライト級トーナメント決勝に臨む今永虎雅(大橋)は61・0キロ、斉藤陽二(角海老宝石)は61・1キロでクリアした。
ライト級の国内トップがそろう今回の興行で、今永は「自分が一番目立ちます。(KOは)考えすぎないようにしている。でも、自然とそういう形になると思っています」とKO宣言。賞金で以前から考えていた米国合宿を行いたいという。
斉藤は「肉体のレベルは極限まで高めてある。相手の方が絶対テクニック面はあるので、触れたらケガするくらいの力でやっていくしかない、その覚悟でやっていきます」とポイントを説明。
9月に第1子長女の柚愛ちゃんが誕生し、「会場に連れてくるので、見ても分からないと思うけど、しっかり勝ちたい」とパパとしての初勝利を目指していた。
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この他、日本スーパーウエルター級最強挑戦者決定戦の左右田泰臣(EBISU)は69・2キロ、豊嶋亮太(帝拳)は69・5キロでパス。日本ウエルター級最強挑戦者決定戦の湯場海樹(YUVAX)は66・4キロ、シーサー皆川(平仲)は66・6キロでパス。前日本ライト級王者で再起戦に臨む2位の仲里周磨(オキナワ)は61・1キロ、対戦相手で3位のアオキ・クリスチャーノ(角海老宝石)は61・2キロでパスした。