WBO-AP&東洋太平洋王者・佐々木尽 一度もKO負けがない挑戦者にKO宣言「攻撃力でブッ倒す」
「ボクシング・ダブル世界タイトルマッチ」(12月24日、有明アリーナ)
4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)と、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)の防衛戦が行われる興行のアンダーカードの記者会見が21日、都内で行われた。
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前日本ウエルター級王者・坂井祥紀(横浜光)の挑戦を受けてWBOアジア・パシフィック&東洋太平洋ウエルター級王座の防衛戦を行う佐々木尽(八王子中屋)は「坂井選手は鉄壁のディフェンスで一度もKO負けがない。攻撃力で一度もKO負けがない坂井選手をぶっ倒す」とKO宣言。
佐々木は世界ランクもIBF・WBO3位でWBA・WBC4位といつ世界挑戦が回ってきてもおかしくない高位におり、坂井は「佐々木選手はほとんどの面で僕より上回っている」と認めつつも「それでも勝てるのがボクシング。そういうボクシングを見せる」と、キャリアと経験の違いを見せる構えだった。
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日本スーパーフェザー級王者の奈良井翼(RK蒲田)とWBPアジア・パシフィック同級王者の渡邊海(ライオンズ)はノンタイトルの60・0キロ契約10回戦で王者対決を行う。
奈良井は「勝った方が世界に近づくと思う」として、「仕事を2カ月前から休んでいる」と、この試合にかける意気込みをアピール。9月に米国合宿を行った渡邊は現在「毎日毎日、奈良井選手のことを考えて練習している」といい、「勝って、もっと日本に強いヤツがいる、そこを目指して頑張りたい」と、その先も見据えていた。
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日本スーパーバンタム級王者の下町俊貴(グリーンツダ)は12位の平野岬(三松スポーツ)を挑戦者に迎えて防衛戦を行う。IBF5位、WBC8位と同級の日本人では4団体統一王者の井上尚弥に次ぐ高位につけている下町は「世界ランキングも徐々に上がりつつある。世界も徐々に近づきつつある」と現状を語り、「冷静に戦うことが勝つことにつながる」と4度目の防衛を目指す。平野は「なかなかないチャンスをもらった。しっかりつかみとりたい」と、下克上を誓った。
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WBOアジア・パシフィックミニマム級王者の小林豪己(真正)は、日本王座を返上した高田勇仁(ライオンズ)を挑戦者に迎えて防衛戦を行う。世界ランクは小林がWBC・IBF・WBO7位、高田がWBA2位、WBC10位、IBF12位で、勝者は世界挑戦も見えてくる。小林は「この試合は世界へのアピールでもある。一番インパクトのある試合をしたい」、日本王座の最後の防衛戦後に小林戦をアピールしていた高田は「世界に行くための第一歩だと思って全力で取りに行く」と、世界を意識した言葉を残した。