猪木祭でアリスターと対戦した橋本友彦が肝臓がん手術を公表 47歳 藤田和之と「もう一度シングルを」12・29復帰目指す
「プロレス・A-TEAM」(12月29日、オリエンタルホテル東京ベイ)
プロレス、MMAで活躍してきたプロレスリングA-TEAMのエース・橋本友彦(47)が、肝臓がんのため手術を受けたことを25日、公表した。
橋本は今年2月に体調の異変を覚えて病院を受診し、肝臓に異常が見つかった。その後も試合に出場していたが、精密検査の結果、9月9日にステージ2の肝臓がんステージと告知された。
医師からは速やかな手術を勧められたが、プロレスラー、格闘家として尊敬する藤田和之との3度目の一騎打ちを優先。「体がどうなっても、どうしても藤田さんと対戦したい」との一心で10・13新木場1stRING大会に強行参戦した。過去2戦2敗の藤田に「今度こそはなんとしても勝ちたい」と挑んだ橋本だが、両者リングアウトとなり、再試合も無効試合となった。
今月19日、橋本は都内の病院で腫瘍の除去手術を受けた。がんや手術のことはごく一部の関係者、選手にしか知らせていなかったが、しばらく欠場することになるため、公表を決断した。
橋本はもう一度藤田と一騎打ちを行うため、現在は治療に努めている。「もう体もボロボロだし、現役も長くはできないと思いますけど、来年、もう一度藤田さんとシングルをやって、今度こそは勝ちたい」と力強く語った。その目標を実現させるべく、A-TEAMの年内最終興行となる12・29オリエンタルホテル東京ベイ大会での復帰を目指している。
同大会で橋本はスーパー・ライダー、雷電と組み、美月凛音、伊織、BUMSOL組と対戦。この日は王者のディラン・ジェイムス、長谷川一孝組にスーパー・タイガー、長嶋孝太組が挑戦するWEWタッグ選手権、王者の櫻井匠に大和ヒロシが挑戦するWEWジュニアヘビー級選手権、王者の外崎幸作に清水来人が挑戦するWEW JAPAN選手権の三大タイトルマッチも行われ、アジャコングも参戦する。
橋本は柔道出身で、2000年に故木村浩一郎さん率いるJPWAでプロデビューした。2002年にDDTに入団し、MMAの試合にも出場。2003年大みそかの「INKOKI BOM-BA-YE 2003」では超大物アリスター・オーフレイムの対戦相手に大抜てきされた。DDT退団後はプロデュース興行「TEAM MAKEHEN」を主宰。アパッチプロレスをへて2017年にA-TEAMを旗揚げした。