来月ONEで競演の野杁正明とKANAが公開スパー KANA「2人でKOで勝てれば最高」小学校からの間柄

 「格闘技・ONE」(12月20日、タイ・ルンピニースタジアム)

 「ONE Friday Fights 92」に出場する元K-1ワールドGP2階級王者の野杁正明(31)=team VASILEUS=と、初代K-1 WORLD GP女子フライ級王者のKANA(32)=フリー=が26日、都内で公開練習を行い、ミット打ちと、2人での当てないパンチのスパーリングを披露した。

 6月に続くONE2戦目となる野杁は、対戦相手がこの日、ユセフ・シャルキ(ベルギー)からリウ・メンヤン(中国)へと変更された。ONE初参戦となるKANAは強豪アニッサ・メクセン(アルジェリア/フランス)と対戦する。

 野杁は愛知県、KANAは三重県出身で、2人は「小学校4~5年生の時」(KANA)から空手の大会で互いの存在を知っていた昔なじみ。

 野杁はKANAのONE参戦を「世界に挑戦していく仲間が増えたので率直にうれしい」、KANAも「お互い30歳を超えて同じ競技で会えるのは奇跡的なことだし、しかもONEで素直にうれしい」と喜んだ。

 6月のONE初戦ではシッティチャイ(タイ)に判定負けした野杁は、「全てにおいていい経験になった」と振り返り、現在の練習について「ONEに合った取り組み方を実践できている。一番は(ONEは)ラウンドマストなのでイーブンがない。1ラウンドから取らなきゃならない。KOを狙いにいくスタイルは変えるつもりもないが、ポイントを取れる戦い方を練習している」と説明。

 「まだまだ強くなれる、こんなもんじゃないと思っている。前回以上の強さを見せられるのではないか。シッティチャイが世界最高峰ではないし上がいる。絶対届かないということはないし、絶対に負けない。初勝利を自分の力で勝ち取りたい」と誓った。

 相手の変更については「なんでもできる体も頑丈な選手かなという印象。今までも対戦相手が変わることは多かったので、そんなに気にならないし、試合するだけです。最近、中国人選手が活躍しているし、強い選手が多いので純粋に楽しみ」と話した。

 1年ぶりの実戦となるKANAは、その間は「基本的にタイに行ってて毎日実戦練習していた。日本とタイを行き来している」といい、「暖かいのがメチャクチャ良くて、ケガのリスクも減るし。スーパーボンのジムで練習していて、(スーパーボンのジムの練習は)ONEに特化しているし、ONEに出てる選手がほとんどで、日常にONEがある。試合していない期間をいかに試合に近い状態で練習できるかというのが、この間の持っていき方だとすごく思った」と練習内容を説明した。

 KANAにとってアニッサは「初めてプーケットで練習した時にスパーリングでボコボコにされて、最初は憧れの存在。アニッサぐらい強くなろうと目標にやっていた。憧れから倒したいと目標になった時に対戦表明した」という存在。

 「めちゃくちゃ雰囲気をもっているなというか、すごい風格がある。世界のトップをずっと走り続けている選手だなと。自分たちの階級だと群を抜いて大きい」としつつ、「120戦やってて1回もダウンを取られていないので、初めて自分が1回でもダウンを奪えば一つ上に行けるのかなと。アニッサにKO勝ちした世界初の選手になれば、タイトルマッチにも近づく」とKO宣言。

 「最短でタイトルマッチにたどりついてチャンピオンになりたい。(アトム級キックボクシング世界王者の)ペッディージャー(・ルッカオポーロントン)を(相手の)本拠地(タイ)で、アウエーで倒したい」と、アニッサ戦後も見据えている。

 また、同じ大会での競演について、野杁は「倒してくれることを期待している。(これまで)僕がKANAちゃんより前に試合してプレッシャー与えることが多かったので、今回もプレッシャー与えようかな」と笑顔で圧力。KANAは「野杁くんが(出番が)前の時はいい勝ち方をしてくれるので、あり得ないくらいプレッシャーかかる。野杁くんと言えば皆が引くぐらいの一撃KO。ONEでも通用すると感じてるので、一撃KOして、2人でKOで勝てれば最高なので目指したい」と、KO競演を誓っていた。

 大会の模様はU-NEXTで配信される。

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