安保まさかの寝坊ドタキャンで両者不在の異例会見に ガルシア米国からリモート痛烈批判も「ナメられてるのがムカついて二度寝」
「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ)
ボクシングに準じたRIZINスタンディングバウトルール69・4キロ契約2分8回戦で対戦するボクシングの元WBC世界ライト級暫定王者のライアン・ガルシア(26)=米国=と元K-1ワールドGPスーパーライト級王者の安保瑠輝也(29)=MFL team CLUB es=の記者会見が3日、東京・明治記念館で行われた。ガルシアは米国からリモート参加、安保にいたっては寝坊で遅刻する大失態。主役2人が会場に不在という微妙な空気の中、両者は太平洋を挟んでののしり合った。
冒頭、RIZINの榊原信行CEOは「安保瑠輝也が寝坊しまして、会見に来ておりません」と仰天告白。榊原氏は安保の寝坊を会見の2時間前に知ったという。
会見には米国のPPV生配信やマッチメークも担うFANMIOのソロモン・エンゲルCROも出席。安保の大失態に、榊原氏は「(RIZINを)10年やってきて、こんなことをやらかしたのは、この男が初めてといっても過言ではない」と苦笑するしかなかった。結局、安保は和歌山から上京中に電話で参加。ガルシアもリモートで、主役の2人が会場に不在という異例の会見となった。
電話に出た安保は「すいません、寝坊しました」と陳謝。ガルシアが来日しないかもしれないと聞いて「ナメられてるのがムカついて二度寝しちゃいましたね」と弁解しつつも、「俺は(11月27日の記者会見で)アメリカまで行ったのにアイツは日本に来てない」と、自分の遅刻は棚に上げてガルシアを非難した。
ガルシアは「安保は立場がB面で気の毒。No.1と対戦するということはこういうことだとよく覚えておきなさい」と上から目線で言い放ち、「身の程を知れ。言われたことをやれ。会見に出るべきだ」と公開説教した。
会見開始時間から5時間後、都内で会見した安保は「ガルシアに関しては申し訳ない気持ちは一切ない」ときっぱり。2度の会見で出たトラッシュトークは控え、ガルシアの上から目線も「気持ちとしては分かるけど、俺は全然負けるとは思ってない。格上とも思ってない」と受け流した。
ガルシアはボクシングではドーピング違反のため来年4月まで出場停止中。安保は「ガルシアの(ボクシング)復帰に傷つける試合をしたい。ナメた気持ちをたたき折ってやります」と通告していた。
◆安保 瑠輝也(あんぽ・るきや)1995年10月29日生まれ、兵庫県出身。幼少期から空手で実績を残し、2012年にKrushでプロデビュー。19年、K-1ワールドGPスーパーライト級王座。23年、RIZIN初参戦。今年7月、ボクシングのレジェンドであるマニー・パッキャオとスタンディングバウト特別ルールで対戦し、パッキャオをグラつかせるなど優勢のドローで評価を高めた。180センチ、69キロ。リーチ185センチ。MFL team CLUB es所属。