井上尚弥 グッドマン対策でパリ五輪代表とスパー「テンポも速いんで慣れるまで大変だけど、全然やり合うことができた」

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(24日、有明アリーナ)

 IBF・WBO1位のサム・グッドマン(26)=オーストラリア=の挑戦を受ける王者の井上尚弥(31)=大橋=が4日、横浜市内の大橋ジムで公開練習を行った。

 5月のルイス・ネリ戦、9月のTJ・ドヘニー戦に続く今年3試合目。グッドマンの印象を改めて聞かれた尚弥は「そこに関しては試合が近づこうが関係ないところで、印象は変わらずですね。改めて言うほどの印象はないんですよね」と素っ気なかった。

 とはいえ、警戒は怠らず。グッドマンが自身同様、全勝街道を突っ走っていることには「必ずその無敗には意味がある」と指摘。「勝ちに徹するボクシングがうまいと思っていて、そういう強みを持っている。自分の中で警戒すべき点と自分がこうしていかなければならないという点を持ちながら今練習しているので、今この場で話せることはないけど、自分の中でそういう意識を持ってトレーニングしている」と明かした。

 正統派で手数の多いグッドマン対策の一環として、パリ五輪の日本代表で、11月末のW杯ファイナル57キロ級で銀メダルを獲得した原田周大(23)=専大=と、11月に4回、計20ラウンドのスパーリングを行った。原田とのスパーは初めてで、アマのトップ選手とのスパーは久々になる。

 尚弥は「グッドマンにテンポ的にも似ていますし、海外から呼ぶ選手にはない細かい技術を持っているので今回お願いしました。テンポも速いんで慣れるまでは大変ですけど、やり合うことが全然そのテンポでもできたので、すごく手応えはつかめたかなと思っています」と、自信が増した様子。

 「自分の試合に初めて来るお客さんにはボクシングの一つの醍醐味(だいごみ)であるKOシーンをお見せしたいし、ボクシングに詳しい方には細かい駆け引き、技術を見せていきたい」と、幅広いファンを満足させるファイトを誓った。

 父の井上真吾トレーナーはグッドマンについて「けっこうポイント取るのがうまい選手だと思うので、ポイントを取られないでいうところで、しっかりこっちのボクシングができればと思っている」と述べ、試合展開を「中間距離からの崩し合いになると思うが、最終的に尚弥がプレッシャーをかけて詰めていろんなことをして崩して流れを作っていくのかなと思います」と予測していた。

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