2大女子日本タイトルマッチは王者の山家、若狭が激しい打ち合い制し防衛 ともに世界挑戦を宣言

 「ボクシング・女子日本フライ級&フェザー級タイトルマッチ」(6日、後楽園ホール)

 メインで女子日本フライ級タイトルマッチが行われ、王者・山家七恵(33)=EBISU K’s BOX=が1位の柳尾美佳(29)=花形=の挑戦を退け、2度目の防衛に成功した。

 サウスポーの山家は力強い右フック、左ストレートを振るい、柳尾はスピーディーでコンパクトなパンチで対抗。ともに決定的な場面は作れず、ジャッジは2者が58-56、1者が59-55で山家を支持した。

 山家は「接戦になってしまって、悔しいというか申し訳なかったというか」と反省しつつ、「最近知ったけど、世界ランキングに入っている。上を目指しているので、評価が上がる試合をして世界挑戦できるように頑張ります。女子ボクシングの認知度を高めていきたい」と誓っていた。

  ◇  ◇  ◇

 セミで女子日本フェザー級タイトルマッチが行われ、王者・若狭与志枝(36)=花形=が元王者で1位の三好喜美佳(40)=川崎新田=の挑戦を判定3-0で退け、初防衛に成功した。

 両者は2020年11月に若狭が三好から王座を奪取し、2022年2月に三好が若狭から王座を奪回。同年10月には三好が若狭の挑戦を退けた。今年4月に三好が藤原茜に敗れて王座を失うと、7月に若狭が藤原から王座を奪取と、長きにわたるライバルストーリーを展開している。

 この日は若狭が序盤から圧力をかけてフックと接近してのアッパーを効果的に決め、中盤からは場内が熱狂する激しい打ち合いを展開。ジャッジは58-56が2者、59-57が1者で、いずれも若狭を支持した。

 三好との対戦戦績を2勝2敗の五分に戻した若狭は「三好選手とは2回負けてしまって、気持ちがすごい沈んでいた時で、次こそは絶対に勝つという気持ちでリングに上がりました。すごくうれしい」と喜び、「いい打ち合いができて勝ててすごい気分がいい」と笑顔。「来年は世界挑戦します」とブチ上げていた。

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