大仁田厚とブル中野さんがトーク ブルさんが「極悪女王」秘話、体重115キロからのダイエットや「黒歴史」も明かす
プロレスラー・大仁田厚(67)が自身のドキュメンタリー映画「ファイト」の舞台あいさつを7日、東京・シネマート新宿で実施し、元プロレスラーのブル中野さん(56)とトークショーを行った。
最初の引退からのプロレス復帰や電流爆破の発案などを振り返った大仁田は、思い出の選手として曙さん、高山善廣、長州力を挙げた。
「こないだ高山さんの病院に行ってきた」と、高山を見舞ったことを明かし、「すごいなと思ったのは、頭から有刺鉄線の中に突っ込んで、バババババーッと爆発するんですよ。その勇気とすごさ、プロレスに命を懸けてるすごさをすごく感じましたね」と、高山戦を振り返った。
今年死去した曙さんについては「曙さんのボディープレス、僕みたいな100キロ以下の男に270キロですよ。僕、生まれて初めて胸の骨が折れたんですよ。胸の骨ってすごい痛いっすね。ずーっと痛くて。曙さんとやるのは恐怖でしたね。270キロがドッカーンと乗ってくるんですよ」と回想。長州のことは「一方的にやられましたね」と言うにとどめた。
その後、「そんなに仲良くもなかったし。すごいなと思ったのは、あんなに太ってたのにすごくおキレイになってやせてたんですよね。スタイルもいいし。ビックリしましたよ」と前置きして、ブルさんを呼び込んだ。
メディアではおなじみの美魔女っぷりをこの日も遺憾なく発揮して登壇したブルさんは、大仁田に聞かれると、現役時代に115キロあった体重が現在は60キロ減って55キロであること、当時、引退を決めてから3カ月で50キロ減量したことを説明した。
ブルさんは「(減ってから)同じ体重をキープするのが一番大変でした。ダイエットした後の目標があったので、ダイエットのことはスルーでした。ダイエットが成功することができなかったら目標にも挑戦する価値がないというか権利もないと思ったので、ダイエットはすんなりといけました」と回想。その目標はプロゴルファーだったが、プロテストに3回落ちて断念した。大仁田は「初めて知ったなあ!聞いたことなかったですよ」と食いつくが、ファンには有名な話でもあり、ブルさんは「黒歴史ですよ」と苦笑いした。
ともに15歳でプロレス入りしたため、プロレスを辞めた後は「できることが何もなかった。働こうと思っても何の知識もないし、やれることも何もなかった」(ブルさん)、「やることない。できないですよね」(大仁田)という状況に陥った。ブルさんは「母と父、妹がいなかったら自殺しようと思いました。死にたかった」、大仁田も「僕も一回あるんですよ。仕事なくなって、死んだ方がいいなと思った時あったんですよ、一瞬。死んだ方が楽かなと思った時がありましたね」と、自殺も頭をよぎったことを打ち明け合った。
今年はブルさんも登場するNetflixのドラマ「極悪女王」が社会現象的な大ヒットとなった。ドラマを見たという大仁田は、ブルさんが「ここ(頭髪の半分)をそって、メークして、極悪になっちゃうわけですよ。アレって自分で考えたんですか?」と質問。ブルさんは「全然ちがいます。ドラマではダンプさんが一人でそってるんですけど、ホントは5人ぐらいに押さえられてやられました」と、当時の秘話を明かした。
大仁田も「みんなでおさえられた?そういうのありますよ。耳だってこうやって沸いてるんですけど、バンバンバンってジャンボ鶴田とかいろんな人たちにたたかれて耳が腫れてるんですよ。血がバーッて流れてギョーザみたいになる。(全日本プロレス道場の)中で」と、昭和プロレス的なエピソードで同調した。
トークでは「残り時間3分」とアナウンスが入り、大仁田が「終わり?まだしゃべってないよ。始まったばっかり」と抗議すると、ブルさんが「大仁田さんのあいさつが長すぎて、私呼ばれないと思ってました」とツッコんで場内が爆笑するなど「そんなに仲良くない」という大仁田の前置きとは異なり終始、和やかなムード。大仁田とブルさんは、観客を出口で見送るファンサービスも行った。