世界最強タッグは斉藤ブラザーズが初優勝 世界タッグ王者初の全勝V「最強だと証明できた。最高にうれしいぜ」

 「プロレス・全日本」(8日、後楽園ホール)

 マット界の年の瀬の風物詩、世界最強タッグ決定リーグ戦の準決勝と決勝戦が行われ、宮原健斗、デイビーボーイ・スミスJr.組を破った斉藤ジュンと斉藤レイの斉藤ブラザーズが初優勝を飾った。世界タッグ王者としては史上初の全勝優勝を達成した。

 斉藤ブラザーズは準決勝で本田竜輝、綾部蓮組を、宮原組は準決勝で安斉勇馬、ライジングHAYATO組を破って決勝戦に進出。試合は場外戦でペースを握った斉藤ブラザーズが、リング内で宮原をローンバトルに追い込む。宮原もジュン相手に2度、シャットダウンスープレックスホールドの体勢に入ったが投げきれず、レイのアイスバインからジュンのサイコブレイクという連係で宮原を完全KOした。

 レイは「最強タッグは俺たち2人がプロレスラーを志した時から大きな目標だった。今年はこの世界タッグのベルトを持ったまま、史上初の全勝優勝だ!イヤー!最高にうれしいぜ」と歓喜。

 ジュンは「これで俺たちが最強のタッグだということを証明できたワケだ。俺は全勝優勝したらどうしてもやりたいことがあった」と、3冠ヘビー級王者のスミスをリングに呼び込むと「レット・ミー・チャレンジ・トゥ・ユア・トリプルクラウン・ベルト。大みそかの代々木大会でこの俺、斉藤ジュンにその3冠ベルト、挑戦させろ。俺がチャンピオンになったら今年の全日本プロレス、DOOM!で終わらせることができる」と、挑戦を表明した。

 スミスはファン次第だとし、観客が大きな拍手を送ると「全日本プロレスのファンがイエスと言うなら、俺もイエスと言う」と受諾。「DOOM!じゃなくアイ・ラブ・ゼンニッポン!だ」と言うとジュン、レイと握手し、タイトルマッチが決定的になった。

 スミスが去ると、スイーツ好きのジュンはイチゴ豆大福、ビール好きのレイはサッポロ黒ラベルで乾杯。「今年あと少しだが、俺たちは明るく楽しく激しいプロレスを最後までおまえたちに見せてやる。全日本プロレス、DOOM!」と締めくくった。

 バックステージでは鈴木秀樹がこの日、バカの時代入りした大日本の関本大介と乱入し、世界タッグ王座にしつこく挑戦表明。斉藤ブラザーズも「ブッ倒してやるぜ!」と受諾した。

  ◇  ◇

 セミではGAORA TVチャンピオンシップが行われ、挑戦者の宮本裕向が第27代王者の立花誠吾を破り、第28代王者となった。両雄は一進一退の力強い攻防を展開したが、パワーボム、TARUドリラー、ムーンサルトプレスとたたみかけた宮本が3カウントを奪った。

 試合後は田村男児が現れ、挑戦表明。宮本も「早いな!早いけどやりましょう。チャンピオンは追われる立場じゃないといけない」と受諾した。3度目の防衛に失敗した立花は「今日だけはヤケ酒だコノヤロー!」と言い捨てて控室に消えた。

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