看護師ボクサー・津端ありさプロデビュー飾る 大和田正春トレーナーと「世界目指したい」
「ボクシング・女子スーパーライト級」(11日、後楽園ホール)
東京五輪開会式に登場したことで知られる看護師ボクサー・津端ありさ(31)=多寿満=がデイリースポーツ後援のフラッシュ赤羽興行「OVER HEAT BOXERS NIGHT.111」でプロデビューし、女子スーパーライト級4回戦でポンカモン・トーンプアク(17)=タイ=と対戦した。セコンドには元日本ミドル級王者の大和田正春トレーナー(63)が付いた。
全日本選手権優勝、世界選手権出場などの実績がある津端は、左ジャブ、右ストレート、左ボディー、右アッパーと上下に打ち分けて終始ペースを握り、タフなポンカモンを倒すことはできなかったもののジャッジ3者とも40-36をつけるフルマークの判定勝ちを収めた。
津端は「KOでデビューを飾りたかった。厳しさを感じた一戦でした」と反省。「収穫は1勝で、自信につながる。課題は身長差があったのに相手のパンチがある距離に入った、距離が課題」と振り返った。
アマを引退したのは昨年の全日本選手権で、引退するつもりだったが「もう少しプロでやってみないか」という誘いを受けて、「何かしらボクシングで成績を収めたい」と転向を決意。今年5月にライセンスを取得した。看護師は現在も非常勤で続けているという。
津端は「この階級を開拓していきたい。第一人者として、入ってくる後輩ができたらいい」と女子スーパーライト級のパイオニアとなる姿勢を示すとともに「大和田さんと世界を目指したい」と目標を語った。