大橋ジムは２４日に予定していた王者・井上尚弥（３１）＝大橋＝にＩＢＦ・ＷＢＯ同級１位のサム・グッドマン（２６）＝オーストラリア＝が挑戦するボクシング・４団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチを来年１月２４日に延期すると発表した。会場は当初と同じ有明アリーナで行う。

　井上は発表後、ＳＮＳで思いを吐露。午後８時に投稿されたものには「ここから更に準備期間を一カ月もくれるのは自分にとってはプラスでしかないと思う。最高の準備をして最高の試合をお見せします」とファンに約束。調整が順調に進んでいた中、ファンからは相手側の不備を指摘する声も相次いでいたが、チャンピオン自ら中止を前向きに捉える言葉が発せられた。

　発表直後に出された投稿では「楽しみにしてくれてた方々には申し訳ないです。また新日程で足を運んで頂ければ嬉しいです！！！」とし、「お互い最高の状態で闘おう」とグッドマンに呼びかけた。

　大橋ジムは「すでに海外で報道されておりますように本日１４日、グッドマン選手陣営から負傷したとの連絡が入りました。グッドマン選手の負傷回復の状況を含め、両陣営で協議した結果、興行を延期することが決まりました」と説明。挑戦者のグッドマンが、この日行われた試合前最後のスパーリングで左目上のまぶたをカットするケガを負った。

　ＦＯＸスポーツ・オーストラリアは「サム・グッドマンのクリスマスイブの井上尚弥戦は延期された」と速報。同メディアのベン・デーモン記者は自身のＸ（旧ツイッター）に「惨事。サム・グッドマンは井上尚弥戦前の最後のスパーリングで目の上をカットした。陣営は東京でクリスマスイブに予定している試合の延期を主張している。グッドマンは明日飛行機で出発予定だった」と投稿していた。