国本陸が衝撃の初回TKO勝ち 3年7カ月ぶりの再戦で竹迫司登にリベンジ

 1回、竹迫司登にTKOで勝利し喜ぶ国本陸(右)=撮影・山口登
 1回、竹迫司登(左)にパンチを決めTKOで勝利する国本陸(撮影・山口登)
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 「ボクシング・WBOアジアパシフィック・ミドル級タイトルマッチ」(15日、HOS住吉SC)

 王者・国本陸(六島)が、元日本&東洋太平洋同級王者・竹迫司登(ワールドスポーツ)に1回2分39秒TKO勝ちして2度目の防衛に成功した。

 当初、この試合はミドル級高額賞金トーナメントで組まれていたが、大会が消滅。IBF世界バンタム級王者・西田凌佑(六島)の初防衛戦のアンダーカードに設定された。国本は日本同級王者でもあるが、今回はWBOAP王座のみ懸けられた。

 両者は21年5月に対戦。当時日本王者だった竹迫が1回KOで圧勝している。3年7カ月ぶりの再戦は成長著しい国本の雪辱の思いが勝った。ミドル級らしいパンチの交換を続けていた初回、右フックが竹迫をとらえ、先制のダウンを奪う。ダメージの見える竹迫も立ち上がって応戦したが、国本が再度右をたたき込み、前のめりに倒した。

 雪辱を果たした竹迫は「ずっと悔しい思いがあって、今日は絶対勝つという気持ちだった。チャンピオンを守ったことよりも強い竹迫さんに勝てたことがうれしい」と涙も浮かべて勝利をかみしめた。今後に向けては「すぐ世界と言える階級ではないので一歩一歩進んで行けたら」とさらなる躍進を誓った。

 国本は14戦13勝(7KO)1敗。竹迫は20戦17勝(15KO)2敗1分け。

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