18歳・山本愛翔がMVP 能登半島地震で石川の実家が被災「勝利で元気を出してもらえれば」

 「ボクシング・全日本新人王決定戦」(21日、後楽園ホール)

 12階級の決勝戦が行われ、全日本新人王が決定した。最優秀選手(MVP)は最短の1回54秒でTKO勝ちしたこの日最年少、スーパーバンタム級の山本愛翔(18)=カシミ=が受賞。敢闘賞は4回36秒でTKO勝ちしたスーパーフェザー級の梶野翔太(19)=角海老宝石。技能賞は4回8秒でTKO勝ちしたスーパーフライ級の村田碧(20)=松田=が受賞した。

 山本は1回に左フックでダウンを奪い、再開されると左フックを直撃。矢野は後方にバッタリと倒れ、動かなくなった。MVPを呼び込んだ衝撃的なプロ初のKO勝利を「しっかり対策して練習していたパンチを、しっかり出せた。キレイに入った」と振り返った。

 石川県七尾市出身。高1からは金沢市で1人暮らしして、ボクシングに打ち込んでいる。2018年にはカシミジムの興行にゲスト参加した井上尚弥に「頑張ってください」と激励されたといい、ジムの先輩・英洸貴とともに憧れの存在だ。

 元日の能登半島地震では実家が断水。実家に水を運んだり、両親を金沢のアパートに呼んだりと救援し、ジムの被災地支援にも参加した。「勝利で元気を出してもらえればうれしい」と、これからも自らの白星で地元を勇気づけていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス