ボクシング 元世界王者・比嘉大吾が引退撤回「就職先見つからず」9月以来再起戦で“友人”堤聖也の世界王座に挑戦 王者も驚き「辞めると聞いてた」
「ボクシング・Prime Video Boxing11」(25年2月24日、有明アリーナ)
発表会見が27日、都内で行われた。WBA世界バンタム級タイトルマッチで、同7位で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(29)=志成=が、王者の堤聖也(29)=角海老宝石=に挑戦する。
比嘉は9月にWBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)に挑戦したものの判定負けし、現役引退を表明していた。ただ、今回再起戦として世界戦のオファーが届いたことから、引退撤回を決断。「前回で辞めるつもりだったが、就職先が見つからず(笑)。ある日起きたら、もう一回、よし、やろうと(いう気持ちになった)」。3カ月間は何もしていなかったというものの、11月から練習も再開。「今はボクシングが楽しい。練習を始めてから真剣に取り組んでいるので、1カ月くらい毎日筋肉痛している(笑)」と明かした。
再起戦が、友人である堤との世界王座戦に決まり、「ビックリしました。アマチュアの時もプロの時もやっていて(堤には)勝ったことがない。試合も攻撃的なスタイルで、自分も攻めるタイプなので、(観客も)盛り上がるんじゃないか」と語った。
一方の堤は、よく食事にも行くという仲のいい同級生との対戦が決まり、「ランキング的に那須川(天心)選手が来るのかなと思っていたが、(挑戦者に)比嘉という名前を聞いて、僕は(比嘉から)辞めると聞いていたのでビックリした」とニヤリ。自身の初防衛戦の相手が同級生の盟友となるが、「尊敬している友人と世界タイトル戦をやれるのは面白い」と腕をぶした。