マリーゴールド天麗皇希、初防衛戦に向けてWWE中邑真輔から刺激「これがスーパースターだって思って。目が離せない」
「プロレス・マリーゴールド」(3日、大田区総合体育館)
ツインタワーのパートナー、後藤智香の挑戦を受けてGHC女子王座の初防衛戦を行う初代王者の天麗皇希が1日、ノアの日本武道館大会で生中継の実況に参加し、大会後に取材に応じた。
天麗はこの大会に出場した米WWEのUS王者・中邑真輔と対面。もともと中邑の試合(佐々木憂流迦とのシングル)を目当てに、プライベートで今大会のチケットを取っていたという。
「お会いできてすごく感激でしたし、自分も海外を視野に入れているので、海外で活躍している選手ということで、刺激をもらった。身長高いねとおっしゃっていただいて、海外行きたいですと言ったら、早めに行けたらいいねというのは言ってくださったので、頑張らなきゃなと思いました」と、対面した喜びを笑顔で語った。
試合でも「真輔さんもそうなんですけど、佐々木(憂流迦)選手の入場もすごくステキだなと思って。世界観がしっかり作られていて、からの真輔さんが入場してきて、もう一個違う世界観がやってきて。試合中はずっとピリついてて、声が出せなかったんですよ、いい意味で。わあ、これがスーパースターだって思って、後から来ましたね、これがスターなんだって。もっと細かくできることがいっぱいあるなって気付いたので、自分の試合でも。入場からもそうなんですけど、緻密に計算されているのかされてないのかは分からないんですけど、全部がキレイにハマっていて、目で追いたくなるような感じのものが、全編通してそうなんですけど、目が離せないなと思ったので、そこをもっと深掘りして研究して、自分にも落とし込めたらいいなと思っています」と、学ぶところが多々あった様子だ。
また、GHCの五大タイトルマッチも「今日GHCの王座もたくさん見て、すごくドキドキしてワクワクしたので、もっと自分も奮い立ったというか、プロレスのこういうところが見せたいなとか、こういうふうにやりたいなとか、自分が持って大田区の大舞台で最後立っていたいなと改めて思ったので、気合が入り直したと思います」と、新米王者にはかっこうの教科書となったよう。
特に「メイン(GHCヘビー級選手権試合)が、私は清宮(海斗)さんが守ると思っていたので。自分もベビーなので、ヒールのOZAWA選手が応援されているのにすごい心苦しくなっちゃって。わあ、これはどうなるんだ?って、こっちも目が離せなくて。OZAWA選手の見せ方がすごく上手で、まだデビューして2年ぐらいですよね。こんなに堂々とやりきって、振り切ってやってるのがめちゃくちゃかっこいいなと思って、ヒールながらに応援してしまいました。ホンモノだなって思いました、OZAWA選手が。プロレスラーとして完成されてはいないのかもしれないんですけど、(会場を)自分のものに全部しちゃったじゃないですか。究極だなと思って。ヒールで自発的にお客さんから応援されるっていうのが、初めて見ました、ああいう景色を」と、新王者となったOZAWAに触発されたという。
3日・大田区大会での後藤とのタイトルマッチに向けて、天麗は「自分は挑戦者としては何度かベルト戦をさせてもらったんですけど、チャンピオンとしてベルト戦に挑むのが初めてなので、その緊張もありつつ、今日けっこう身近なベルト戦を沢山見られて、もっと堂々としていようと思ったので。全然負けるつもり負ける気もないんですけど、落とさないぞっていうのを改めて決意したというか、勇気をもらったし、エネルギーをすごくいただいて。必ず防衛して2025年、自分の防衛ロードを歩んで、GHC女子のベルトの歴史を作っていけたらいいなと思っています」と決意表明した。