1・24井上尚弥に急きょ挑戦決定、韓国人ボクサー金芸俊が緊急来日「自分の限界試す」根性&打たれ強さに自信「井上の強打十分受けられる」

 来日したキム・イェジュン(右)=撮影・佐藤厚
 来日したキム・イェジュン(撮影・佐藤厚)
 来日した金芸俊(撮影・佐藤厚)
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 ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32)=大橋=と24日に防衛戦(有明アリーナ)で、負傷したサム・グッドマン(オーストラリア)に代わって挑戦者に決まったWBO同級11位の金芸俊(キム・イェジュン、32)=韓国=が16日、羽田空港着の航空機で緊急来日した。日本の報道陣の取材に応じ、「いつでも対戦できるように準備はできているので問題ない。激闘になるように頑張りたい」と意気込みを語った。

 「NO BOXING NO LIFE」と胸にプリントされたスウェット姿で来日した金芸俊。試合13日前に急きょ代役として挑戦することに決まり、練習拠点のオーストラリアから韓国を経て緊急来日を果たしたが、「(グッドマンに比べて)レベルが落ちることは絶対にないので、皆さん安心してください。リングの上でお見せします」と力を込めた。

 戦績は21勝(13KO)2敗2分の右オーソドックスのタフなカウンターファイターで、過去日本選手とは7戦7勝と“日本人キラー”ぶりを発揮している。生まれてすぐに児童養護施設に預けられ、19歳まで施設で育ったが、20歳の時に退所したことを機にボクシングを始め、プロボクサーとして生計を立ててきた。リングでは「トラブルメーカー」という異名も持つが、「リング上でどんな相手でも自分は倒れず、相手にトラブルを持たせていくので」と由来を説明した。

 自身の強みについては「韓国の選手はだいたい精神力が強いが、その中でも私は一番強い」と、強靱なファイトスピリッツを強調。さらに打たれ強さやガード技術などのディフェンス面にも自信をのぞかせ、「井上選手のあの強打、強いパンチを受けることは十分できる」とうなずいた。

 韓国でもモンスターの知名度は高いといい、「(井上は)とても有名。韓国のボクシングファンもすごく楽しみにしている。周りの人たちもとても楽しみにしてくれている」と感慨深げ。「世界タイトルはどのボクサーにとっても最終目標。この試合は自分にとって大きな意味がある。ずっと井上選手のことを想像しながら練習してきた。自分の限界を試したい」と、千載一遇のチャンスで大番狂わせを期した。

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