井上拓真「天心選手に初黒星つけるのが一番のモチベーション」24日世界王座決定戦へ闘志「過去イチ、全てが仕上がってる」大橋会長も太鼓判
「ボクシング・WBC世界バンタム級王座決定戦」(24日、トヨタアリーナ東京)
WBC世界バンタム級2位の井上拓真(29)=大橋=が18日、同級1位の那須川天心(27)=帝拳=との王座決定戦に向けて、横浜市の所属ジムで公開練習を行った。注目の大一番まで残り1週間を切り「走り込み合宿からスパーリングまでやり切れて、体調もコンディションもメンタルも全てベストコンディション」と手応えを強調。「気持ちとしては世界王者に返り咲くというより、天心選手にしっかり勝って初黒星をつけたい。それが一番のモチベーション」と闘志を燃やした。
対戦相手の天心はキックボクシングで42戦全勝を誇り、総合格闘技でも4戦全勝、さらに23年4月のプロボクシング転向後も7連勝(2KO)を飾っている。ただ、ボクシングで元WBA世界バンタム級・WBC世界同級暫定王者という圧倒的な実績を誇る拓真は、昨年10月の王座陥落以来の再起戦が注目の大一番となるが、「過去イチ、全てが仕上がっている。自分のボクシングを出して、最後まで集中したい」と充実した様子で気を引き締めた。
大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「(天心も)格闘技のキャリアがあって、皆さんが思っているほどキャリアの差はない。ただ、拓真が(ボクシングで)戦ってきている相手はデビュー戦が後の世界王者(福原辰弥)、2戦目で世界1位と強い相手ばかり」と強調し、「前半は慣れるまでは(天心の)スピードに戸惑うかもしれないが、それを超えれば中盤、終盤で必ず拓真がいけると思っている」と太鼓判を押した。





