亀田ジム歓迎「同階級兄弟3人王者も」
日本ボクシングコミッション(JBC)は18日、都内のホテルで会見を開き、4月1日付で未公認だった世界ボクシング機構(WBO)と国際ボクシング連盟(IBF)に加盟することを発表した。これまでJBCは、世界ボクシング協会(WBA)と世界ボクシング評議会(WBC)のみに加盟し、世界王座の乱立は好ましくないことなどを理由に、後発団体のWBO、IBFを承認していなかった。
日本ボクシング界の長年の懸案がついに解決された。JBCがWBAから独立したWBCを70年に承認して以来、40年以上続いた2団体時代が終わり、4団体時代に突入する。
JBCのWBO、IBF加盟に、業界はおおむね歓迎ムードだった。亀田3兄弟が所属する亀田ジムの木村直樹マネジャーは18日、「ウチとしては大歓迎。(次男)大毅も(三男)和毅もWBOのランキングに入ってるし、兄弟3人が近い階級にいて手狭だったので、チャンスが広がる。同階級で3人が世界王者になることもあるかも」との考えを示した。和毅は内規で定める王座を獲得しておらす、国内での世界挑戦は無理。同マネジャーは「和毅はメキシコがホームのようなものだから、日本でやらなければ、いつでもできる」と問題にしなかった。
また、日本プロボクシング協会の大橋秀行会長は「これが大きな起爆剤になると思う」と期待。王座統一戦が増える可能性については、「各団体に指名試合があるので、簡単にはできないと思うが、やりやすくなったのは間違いない」との見解を示した。