大毅の相手ゲレロ「ライオンになる」

 「IBF世界Sフライ級王座決定戦」(9月3日、サンメッセ香川)

 亀田大毅(亀田)を破って王座返り咲きを目指す同級4位のロドリゴ・ゲレロ(メキシコ)が27日、都内の勝又ジムで練習を公開した。フィリピン・スーパーフライ級9位のジョビー・カツマタと4ラウンドのスパーリングを実施。当初は軽めの予定だったが、打ち合いでヒートアップすると、実戦さながらの内容になった。

 メキシコでは、既に120ラウンドのスパーリングを消化してきた。体重もリミットまであと約2キロと調整は順調そのもの。「日本までの長旅で少し疲れはあるが、コンディションは完璧」。ファイタータイプとあって、スリリングな打ち合いも辞さない覚悟だ。

 ニックネームの「gatito(ガティート)」はスペイン語で子猫を意味する。元プロボクサーの父シルベストレさんは瞳が緑色だったことから「猫」の愛称で呼ばれ、その息子ということで名付けられた。「でも、私はリングの中に入ればライオンになってみせる」と不敵な笑みを浮かべる。

 打撃戦を好むゲレロだが、まだ一度もKO負けはない。昨年2月の初防衛戦で失敗した元IBF同級王者はタフネスを誇る。「大毅は優秀なボクサーだと思う。でも、KOでも判定でも絶対に勝つ自信がある」とベルト奪取を確信していた。

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