大毅、赤い勝負服で「男を見せます」
「IBF世界Sフライ級王座決定戦」(3日、サンメッセ香川)
燃える男の赤い“勝負服”だ!!調印式とルールミーティングが1日、高松市内のホテルで行われ亀田3兄弟の次男の大毅(亀田)は、試合でIBFのベルトの色に合わせた赤いトランクスとグローブを使うことが判明。「あさっては男を見せます」と世界初の3兄弟同時世界王者、兄・興毅に続く2階級制覇など記録がかかる一戦を目前に闘志を燃やした。
ピリピリムードを漂わせながら、大一番にかける思いを口にした。減量が最終段階を迎え、ご機嫌斜めだった大毅。取材にはぶっきらぼうに応じていたが、「この一戦のためにずっと頑張ってきた。この一戦は男やったら絶対に獲らないといけない。あさっては男を見せます」と宣言した。
言葉だけではない。この日、大毅は赤地に一部が金色のグローブとトランクスを着けることが確認された。これまではイメージカラーの金色を中心に青や黒を交えることが多く、赤を用いるのは珍しい。自身は、その意味を「適当や」と話したが、そうではなかった。IBFのベルトの色も赤。亀田ジム関係者は「IBFカラーに合わせる意味もありますよ」と明かした。さらに、減量食もマグロの赤身や脂肪の少ない肉などで、偶然にも“赤づくし”だった。
だが、敵に勝つ前に己に勝たなければならない。絶食はこの日で5日目。報道陣から減量の状況を聞かれると、「それは言えない」と一喝するなど多くを語らず、リミットまで残り何キロかも明かさなかった。関係者によれば1キロ余りとのことだが、その数字が正しければ、簡単ではない。
父・史郎氏の懸念もその一点のみだった。「調子は抜群なんやけど、そこ(減量)だけやわ、ホンマに」と不安顔。だが「まあ、男になるやろ、アイツは。なってもらわな困る」と、信頼は揺るがなかった。赤い“浪速の弁慶”が、赤いベルトをつかみ取る。