興毅にアウェーの洗礼 調印式は大荒れ
「WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(19日、済州島)
調印式とルールミーティングが17日、韓国・済州市内のホテルで行われた。
王者・亀田陣営に、挑戦者・孫正五陣営とKBC(韓国ボクシングコミッション)関係者らが詰めより、前日計量の時間を遅らせることを要求するなど、大荒れ。この日、27歳の誕生日を迎え、「早く計量が終わって欲しい」と話していた興毅がアウエーの洗礼を浴びた。
この日が27歳の誕生日だった興毅。減量順調を強調しながらも、「早く計量が終わってほしい。誕生日が計量の前日なのは正直きついね。飲み食いできんから」と、悩ましい胸の内を明かした。そのとき、会場内では怒号が飛び交っていた。
興行の主催は亀田側で、計量のはかりは亀田側が用意する契約だった。もっとも、孫陣営とKBCは「自分たちが用意したはかりも使って正確さを確認させろ!!」と主張。正午に行う予定の前日計量を午後4時に変更することも要求した。
WBAは要求を認める方向といい、興毅にとっては、計量までの時間が延びるのは歓迎できない。亀田ジム関係者は「嫌がらせでしょう」と、不快感をあらわにした。
興毅は2年4カ月ぶりに“メンチ”を復活させるなど気合十分。「強烈なインパクトを残したい。(KOは)中盤くらいかな?」と、堂々と宣言した。