興毅、薄氷V8から一夜「運ある」

 ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチで同級14位・孫正五(32)=韓国=に僅差で判定勝ちし、8度目の防衛を果たした王者・亀田興毅(27)=亀田=が20日、韓国・済州島で一夜明け会見に臨んだ。WBAから指令が出ている同級スーパー王者アンセルモ・モレノ(28)=パナマ=との統一戦、スーパーフライ級に転向しての4階級制覇挑戦などに前向きな姿勢を見せた。

 切れた両まぶたをサングラスで隠して現れた興毅。敵地での大苦戦を「(難しさは)そんなにないけど、声援がすごかった。勝ったということは、まだオレには運があると思う」と振り返った。今後については「何も考えてない」と白紙を強調。だが、交渉期限が12月10日に迫るモレノ戦については「強い選手やし、やりたい」と意欲を見せた。

 目標とする4階級制覇への挑戦についても「なるべく早くやりたい。長くバンタムでやっていると、落とすのがきつくなるから」と希望。失意を味わった“浪速乃闘拳”はどの道を選ぶのか。

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