大毅&和毅、ダブルKOで苦情封じだ
「ボクシング・トリプル世界戦」(12月3日、ボディメーカーコロシアム)
KOで苦情完封や!!予備検診が28日、東京と大阪の2会場で行われた。都内で受診した亀田3兄弟の次男でIBF世界スーパーフライ級王者の大毅と三男でWBO世界バンタム級王者の和毅(ともに亀田)の両王者は、19日の長男・興毅の防衛戦の中継が判定の出る前に終わり、放送したTBSに苦情が殺到したことを受け「早く終わらせなあかん」と早期決着を誓った。大阪で受診したIBF世界ミニマム級王者・高山勝成(仲里)と挑戦者・シルバノ、大毅と和毅に挑戦するソリス、ナイジャラを含め全員異常なしと診断された。
もう苦情は言わさん。検診を終え「調子はいつも通り」と順調をアピールした大毅と和毅が、兄・興毅の二の舞いを繰り返さないことを誓った。
19日に韓国で8度目の防衛戦を行った長男の興毅は、大苦戦の末に判定勝ち。さらに、採点の集計が遅れ、結果発表前にテレビ中継が終わったことで、放送したTBSに苦情と抗議が殺到したことが、27日の同局の会見で明らかになった。
それについて、大毅は「放送するのはTBSやろ。オレらには関係ない」と話したものの、「早めに終わらせる?和毅が倒してくれますから。時間はたっぷりある」と先に試合をする弟に期待。和毅が「早めに終わらさなあかんね」と返すと、「和毅が長引いたらオレが早く倒さなあかんからな。大変やで」と、責任感を口にした。
検診では大毅が9センチ、和毅は13・5センチもリーチが相手を下回ることが判明。だが、大毅は「選手のスタイルにもよるけど、前の試合も見てるから問題ない」。和毅も「まったく問題ない。オレのスピードならパンチはもらわん」と、ともに意識はしなかった。
亀田兄弟の13年のトリを任される大毅は「いい試合をしたら、勝手に歌いたい歌が流れてくると思うよ」と、勝てば歌を披露することを示唆し、「KOして勝ちたいね。頑張ります」と宣言。和毅も「熱い試合をして、最高の形で締めくくりたい」と誓った。スカッと勝負を決めて、視聴者も納得させる。