亀父、子離れジム開設 目標は東京五輪
ボクシングの亀田3兄弟を世界王者に育てた父・亀田史郎氏(49)が2日、大阪市西成区でアマチュアジム「KWORLD3」を本格オープンし、公開した。スパルタ親父の目標は20年東京五輪で金メダリストの育成だ。
「3人が世界王者になる夢がかなって、大阪に戻ってきた。ただ満足ができなかった。6年後の東京五輪に向け五輪選手、金、銀、銅メダリストを作るという戦いを始める。強い選手を育てたい」
女子3人を含む小~中学生10人の練習生とともに夢へ第一歩。独特のピンポン球を避ける練習や、棒の先にグローブをつけて繰り出す“世界ジャブ”などで競技経験のない子を一から鍛え上げる。
東京の亀田ジムは大竹重幸氏を新会長に最出発を図る。認められれば長兄・興毅(27)はWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(33)=ワタナベ=と世界4階級制覇をかけて対戦する。
「興毅は大竹さんと一緒に新たなスタート。俺が出れば足を引っ張る。ここで線は分かれた」。父子は別々に世界の頂点を目指す。