和毅ベガスでV2!亀父もリングに登場

 プンルアンを攻める亀田和毅(右)(ゲッティ=共同)
3枚

 「WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(12日、ラスベガス)

 ボクシングのWBO世界バンタム級タイトルマッチが12日(日本時間13日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドで行われ、王者の亀田和毅(亀田)が7回1分35秒KOで、同級1位の挑戦者プルンアン・ソーシンユー(タイ)を下し、2度目の防衛に成功した。日本選手の世界王座海外防衛は1985年12月にWBC世界スーパーフライ級王者・渡辺二郎(大阪帝拳)が初めて成し遂げて以来、和毅で5人目。米国での防衛成功はWBC世界スーパーバンタム級名誉王者の西岡利晃(帝拳)が2011年11月に達成して以来2人目となる。

 ボクシングの本場・MGMグランドのメーン会場であるガーデン・アリーナで日本選手が世界戦を行うのは史上初。和毅が鮮やかなKOで防衛を飾った。2代前の同級王者でもあるプルンアンに対して、序盤はフットワークを使いながら軽いジャブでけん制する和毅は4回に右カウンターを合わされてピンチに陥るが、ここもクリンチを交えて冷静に対応。両者の距離が詰まった7回、試合を放送した米テレビ局ショウタイムの実況席が「ビューティフルコンビネーション!」と賞したように、流れるように左アッパーから左ボディーショットにつなぎダウンを奪う。もん絶する挑戦者に対し、ラッセル・モラ主審は続行不可能とみて、カウント中に試合終了を宣告した。6回までの採点はジャッジ2人が58-56で和毅のリード、1人は57-57だった。

 歓喜のリングには父・史郎氏と兄・興毅も登場。米国進出をKO防衛で飾り、満面の笑みを浮かべて3人で記念撮影に収まった。2度目の防衛に成功した和毅の戦績は30戦全勝(19KO)となった。

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