興毅、河野のKO宣言聞き「空元気」
「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(16日、シカゴ)
挑戦者で日本初のボクシング4階級制覇を目指す亀田興毅(28)=亀田=が13日、シカゴ市内で練習を公開した。亀田は13年11月にWBA世界バンタム級王座を防衛して以来2年ぶりの世界戦にも余裕たっぷり。王者のKO宣言を鼻で笑い飛ばし、「めちゃくちゃ快調。俺の腸も快調」などと舌も滑らかだった。
一笑に付した。約1時間前に練習を公開し、ジムを後にした河野のKO宣言。報道陣から王者の言葉を伝えられた亀田は「それは無理でしょ」と一蹴。やれるもんならやってみろと言わんばかりに「頑張って」と余裕のエールを送った。
9月初めに渡米し、5週間のラスベガス合宿を敢行。「虎の穴で練習の虫になってました」と振り返り、「自分でも怖いぐらい調子がいい。仕上がってる」と言い切った。
8度の防衛に成功したバンタム級から1階級下げて臨む約2年ぶりの世界戦。半年前から水素サプリメントの摂取や遅延型アレルギー検査の結果による食事改善を本格的に実践し「体の中を全部入れ替えた」と断言した。
体重はリミットまで400グラム。前日の食事は米と納豆2パック、チキンサラダだったことを明かしながら「なんでこんなに減量が楽なんかな」とニヤリ。「快調。俺の腸も快調!」と言って豪快に笑った。
この日、与えられた公開練習の時間は30分だったが、約5分間のシャドーボクシングで終了。その後は20分にわたって亀田節を炸裂させた。絶好調をアピールしつつ、「そやからって試合の結果がようなるとかは関係ない」と“勝利宣言”はあえて封印した亀田。逆に、4階級制覇への強い思いがのぞいた。