王者レベコ、左手負傷も思惑通りのV3
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(27日、とどろきアリーナ)
王者フアンカルロス・レベコ(29)=アルゼンチン=が挑戦者・黒田雅之(26)=川崎新田=を3‐0の判定で退け、暫定王者時代と合わせて3度目の防衛に成功した。
控室に戻ってきたレベコの左手甲は大きくはれ上がっていた。「6回に痛めてしまった。そこからはパンチを当てるというよりも、“触る”感じになってしまった」。負傷後はKOを狙うよりもポイントを稼ぐ試合運びに徹して、思惑通りの判定勝ちで3度目の防衛に成功した。
試合内容については「すべての面で私の方が勝っていた。手数も多かったし、黒田のクリーンヒットは少なかった」と完勝をアピール。次はWBC王者・五十嵐俊幸(帝拳)との統一戦を熱望していた。