父・史郎氏がセコンド…戴冠に放心状態
「WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(1日、セブ市)
王者パウルス・アンブンダ(32)=ナミビア=に挑戦した亀田3兄弟の三男、同級5位亀田和毅(22)=亀田=が3‐0の判定で勝ち、新王者となった。3人のジャッジの採点は118‐110、117‐111、116‐112と圧倒的だった。亀田和は長男・興毅、次男・大毅に続いて、史上初となる、3兄弟での世界王者の快挙を達成。
3兄弟全員を世界王者に育て上げた父・史郎氏は、一夜限りで復活した“亀田トレイン”の先頭で入場。日本ではできないセコンドについて大声で指示を飛ばした。控室で、興毅の「オヤジはみんなすごいと思ってる。3人全員世界王者なんかでけへんよ。今日でほんまの恩返し、親孝行ができた」との言葉が耳に入ると、声を上げて涙。「今日で夢は達成した。今は後のことは何も考えられへん。、うれしいのか、しんどいのか分かれへんわ」と、放心状態で遠くを見つめた。