名城、流血惜敗…今後のことは帰国後に
「WBA世界Sフライ級暫定王座決定戦」(3日、ナコンラチャシマ)
WBA世界Sフライ級5位で元王者の名城信男(31)=六島=は、同級4位のデンカオセーン・クラティンデーンジム(37)=タイ=に1‐2の判定で敗れた。0・5点刻みの採点法で、115・5‐113、113・5‐116、114・5‐116・5だった。
2度目の世界王座返り咲きはならなかった。前半に両目付近から出血。口の中を切り、試合後に病院に向かった名城は「デンカオセーンは予想以上にうまくて老かいでダーティーで強かった。(今後のことは)帰ってゆっくり考える」と悔しがった。陣営の枝川会長は「最初から向こうの有利な方向に持っていこうというの(意図)があったから。しゃあない」と振り返った。
8月23日に予定された試合が、デンカオセーンの体調不良で延期された。名城は昨年9月の世界戦で敗れて引退を表明したが、11月に撤回。ことし4月の再起戦でKO勝ちした。今回の世界戦にこぎ着けたものの、好結果を出せなかった31歳に厳しい現実が突きつけられた。