宮尾綾香V4 パワフル連打でKO
「WBA女子世界ライトミニマム級タイトルマッチ」(3日、後楽園ホール)
王者の宮尾綾香(30)が同級10位ブアンゲルン・ワンソンチャイジム(21)を5回KOで下し、4度目の防衛に成功した。
スピードだけじゃない。パフワルな連打で挑戦者にダメージを与えた宮尾が、世界戦では初めてのKO勝ちで4度目の防衛に成功した。身長差のある相手に対して、所属ジムの大橋秀行会長が距離をあけて右ブローを狙うように指示。試合前のミット打ちでは「右クロスのタイミングが抜群。これが当たればいける」(大橋会長)と勝利を確信させるほどの威力だった。
相手のガード越しに打つ右に加えボディーも有効に決まり、4回終了時にブアンゲルンはマウスピースを吐き出してグロッギー寸前。最後は連打で完全に戦意を喪失させてKOした。「結果は良かったけど、全てにおいて内容はまだまだですね」と自身は辛口の評価も、すっかり安定王者としての風格が漂ってきた。