メイウェザー無敗49連勝!引退へ
「ボクシング・WBA・WBC世界ウエルター級タイトルマッチ」(12日、ラスベガス)
WBAとWBCの王座を保持するフロイド・メイウェザー(38)=米国=が、挑戦者アンドレ・ベルト(32)=米国=との現役最後の一戦に臨み、3-0(118-110、117-111、120-108)の判定で完勝した。これで49戦全勝となり、1940~50年代に活躍した伝説のヘビー級王者ロッキー・マルシアノ(米国)に並んだ。
勝利しか知らない男が有終の美を飾った。メイウェザーは現役最後の一戦を危なげなくものにし「ベルトはいい選手だったが、今夜は経験がものをいった。いい闘いだった」と胸を張った。
序盤から前に出てくる挑戦者の攻撃に、持ち味の華麗なフットワークで対応した。ロープ際に追い詰められても巧みな技術でパンチをかわし、逆に細かな連打でポイントを重ねた。派手な攻めはなかったが、ベルトを「捉えることができず、リズムを狂わされた」と脱帽させた。
5階級制覇し、5月にはマニー・パッキャオ(フィリピン)との「世紀の対決」を制した。49戦全勝での引退はマルシアノと同じだが「記録は破られるためにある。いつの日か次のメイウェザーが現れることを願っている」と執着は見せなかった。
過去に一度引退し、復帰した経緯がある。「ファンの応援なくしては、やってこられなかったから感謝している。もう40歳近くになるし、これからは家族と時間を過ごしたい。これで現役は終わり」と言い切った。