商社マンボクサー木村興奮で眠れず
初挑戦で、ボクシングのWBC世界ライトフライ級王座を獲得した木村悠(32)=帝拳=が一夜明けた29日、仙台市内で会見に応じた。ほとんどダメージのない顔ながら「昨夜は眠れませんでした。寝たら夢になってしまいそうで」と、世界王座奪取に興奮冷めやらぬ様子で語った。
28日の試合は序盤、王者ゲバラのペースだったが「5回にいいパンチをもらって吹っ切れた。前に出る戦法に変えたのがよかった」と振り返った。浜田剛史帝拳代表も「慣れないやり方だったが、対応力があった」と、底力に感心していた。
勤務先の商社には来月早々にベルト持参で報告に行く。世界王者は「仕事を続けるかどうか、これから考えます」と、人生の岐路に立っている。