村田諒太 豪快2回KOデビュー9連勝
「ボクシング10回戦」(30日、上海)
12年ロンドン五輪金メダリストでWBCミドル級5位の村田諒太(30)=帝拳=が、ガストン・アレハンドロ・ベガ(32)=アルゼンチン=とのノンタイトル10回戦でプロ9戦目に臨み、2回2分23秒でKO勝ち。村田は2回に右の強打をベガの頭部に当て試合を決めた。戦績は村田が9戦全勝(6KO)で、ベガは37戦24勝(10KO)11敗1分け1無効試合。
伝家の宝刀の右ストレートが決まり、ベガをあっという間にマットに沈めた。村田がわずか2回でKO勝ち。中国での知名度は高くないが、会場のファンは鮮烈な完勝に歓声を上げた。「70点ぐらい。あと(の30点)は成長のための余白」と貫禄を漂わせた。
1回から左のジャブでリズムをつかむと、打ち下ろすような右ストレートでダウンを奪う。2回もジャブで冷静に距離を取り、再び強烈な右ストレートを頭部にヒットさせた。
ベガはうつぶせに倒れたまま、しばらく動けないほどだった。「やっと右に自信を取り戻した。右が当たれば誰でも倒せるという気持ちに、これでなれる」と口にした。
前戦は判定勝ちで、世界挑戦にはアピールを欠いた。「彼に勝つためにここにいるわけではないし、世界王者に向けた夢がある。そこに向けてのスタートだったと捉えている」と力強かった。