清武「金」宣言!ドイツへ出発決意表明
J1のC大阪からドイツ1部リーグ、ニュルンベルクに移籍するMF清武弘嗣(22)と、J1柏から同1部のハノーバーに移籍するDF酒井宏樹(22)が1日、関西国際空港から同便でドイツに出発した。ロンドン五輪に臨む日本代表18人が2日に発表されることを受け、封印してきた「金メダル宣言」を解禁。昨夜、C大阪でのラストマッチを終えた五輪代表のエースが新境地で頂点に挑む。
欧州に挑む決意表明だった。出発直前に五輪での目標を問われた清武は、報道陣から準備された日本代表のユニホームにサイン。迷わずペンを走らせた。「全てをかける!!金メダル!!」。封印してきた頂点への思いがあふれ出た。
「皆、そのメダルを狙っていると思うし、そういう気持ちがあることを示しておかないといけない。最初から負けにいくつもりはないんで」。五輪代表のエースとして幾度も「ロンドンでメダルを獲りたい」と語ってきたが、「金」を語るのは初めてだ。
1968年メキシコ五輪での銅メダルを超える頂点は、メンバーの総意と力強く言い放った。「いつもメダル、メダルと言っているので、プレッシャーも責任もある。自分のすべてをかけ、日本の皆さんの気持ちを背負って、金メダルを獲りにいきたい」‐。
ドイツ到着後、入団会見に臨み、晴れてニュルンベルクの一員になる。「向こうで一番成長したいのはメンタル。技術は日本人のほうがうまいと思う。すべてのプレーはメンタルにかかっている」。自身に足りないものは「全く話せない」と言うドイツ語、そして欧州で成功を遂げる本田、香川の持つタフな精神力だ。「(2人は)W杯予選の大事な場面で自分のプレーができていた」。目に見える差を感じるからこそ、課題は明確だ。
五輪代表の山口、扇原らC大阪の主力が見送る中、約50人のサポーターから背番号と同じ8度胴上げされた清武が、自信に満ちた笑顔で旅立った。