スペイン史上初連覇!華麗パスで4発
「欧州選手権・決勝、スペイン4-0イタリア」(1日、キエフ)
スペインが4‐0でイタリアに大勝し、史上初の2連覇とドイツと並び大会最多となる3度目の優勝を決めた。スペインは2008年の欧州選手権と10年のワールドカップ(W杯)に続くタイトル。4点差は決勝での最多得点差。スペインが欧州選手権とW杯でイタリアに勝った(PK勝ちは除く)のも初めてだった。得点王争いはC・ロナウド(ポルトガル)バロテリ(イタリア)ら6人が3点で並んだ。
スペインは楽しむようにパスを回し、再び欧州の頂点を極めた。ともにボールを保持して攻めたが、どこからでも攻撃を組み立てる多彩さでイタリアを上回った。デルボスケ監督は「今、スペインのサッカーは素晴らしい時代を迎えている」と誇らしげだった。
前半14分、イニエスタのパスで抜け出したセスクが折り返し、シルバが頭で先制。相手の攻勢をしのいで迎えた同41分には、左サイドを駆け上がったアルバがシャビのスルーパスを受けて2‐0とした。
シャビ、イニエスタ、シルバら、パスの出し手にも受け手にもなれる選手たちが華麗にパスをつないだ。イタリアが後半途中、交代枠を使い切った後に負傷者を出して10人に減ってからは一方的な展開になった。
4年の間に欧州選手権を2度、W杯を1度制したのは史上初。スペインもハングリー精神の喪失が懸念されていたが、心配は無用だった。シャビは「僕らは自分たちのプレーを楽しんでいる」という。勝利だけではなく、プレーの快楽も追求するから、燃え尽きない。