なでしこ緊急メス…序盤パスサッカー封印

 サッカー女子日本代表の佐々木則夫監督(54)は5日、ロンドン五輪の1次リーグ3試合で主導権を握るため、立ち上がり限定で得意のパスサッカーを封印する考えを示唆した。対戦する各国の戦力分析に余念がない指揮官は「立ち上がりは、シンプルにロングボールを蹴るぐらいでちょうどいい」と発言。9日から始まる国内最終合宿で、なでしこたちの意識改革にも乗り出す。

 勝利のために得意な形をあえて捨てる。佐々木監督は「試合の立ち上がりに関しては、シンプルにやって相手にプレッシャーをかける。そのためには、ロングボールをばーんと蹴るぐらいの方が良いんですよ」と、五輪本大会に向けた戦法を語った。ドイツW杯を制したパスサッカーを、立ち上がりの時間帯限定であえて封印するという。

 目的は主導権の奪取。スウェーデン遠征で敗戦を喫した米国戦は立ち上がりから米国のロングボール戦術に前半3、10分と連続被弾。「立ち上がりからパスを回すと、受けに回ってしまうので、そうなると苦しいから」。開始早々の課題克服に一手を取る。

 ショートパスと高い連動性が武器のなでしこジャパン。ドイツW杯を制したスタイルは“女版バルセロナ”と絶賛された。時間限定だが、慣れ親しんだパスサッカーを封印するには「意識を変えないとだめ」と指揮官。9日からの国内合宿でも「映像も交えて説明する。(実践するには)意識だけの問題ですから」と見通しを語った。真の強さを身につけるため、なでしこの意識改革に乗り出す。

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