酒井宏、退団セレモニーで誓った
「J1、柏1-2名古屋」(7日、国立)
名古屋は柏を2‐1で破り、連続不敗を「5」に伸ばした。柏は8試合ぶりの黒星。
柏‐名古屋の試合後、1日に柏からドイツ1部・ハノーバーに移籍した日本代表DF酒井宏樹(22)の退団セレモニーが行われた。見届けたのは古巣の8戦ぶり敗戦という残念な結果だったが「レイソルに入って10年。つらいこととかありましたけど、思い出すと楽しいことばかりでした」。応援歌が鳴り響く中、あふれる思いを口にした。
1日に渡独し、練習にも参加した。紅白戦ではレベルの高さも実感。「ここでプレーを続ければ、もっとうまくなれると思えるようなチーム」。前途洋々の若者は、希望に満ちた表情で話した。
それでも今、頭の中にあるのは五輪のこと。「このために1年頑張ってきた。参加するだけでなく、全部の敵を倒すつもりで戦いたい」。クラブに再合流するまでは、自身の挑戦は一時的に封印する。
ファンから託されたTシャツには「柏から世界へ やってやれ」の文字。「近いうちではない方がいいですけど、いつかこのチームでプレーできるようにいい選手になって帰ってきたい」。ファンとの再会は、世界に名をとどろかせるまで取っておく。