佐々木監督、猛練習の後サプライズ休暇

 「日本代表女子練習」(13日、千葉県内)

 ロンドン五輪に出場するサッカー女子日本代表が13日、千葉県内で練習を行った。異例となる非公開で2時間以上のハードなトレーニングを見守った佐々木則夫監督(54)は「サプライズ」を宣言。この日夜、日本サッカー協会から14日午後から16日未明の出発まで選手にとっては“うれしい誤算”のオフが発表された。金メダルに向けた最後の休暇で英気を養う。

 猛暑の中で行われた2時間を超える練習。「キツいよ!!チョーキツい」とへばるDF岩清水らを横目に、佐々木監督は「サプライズがあるかもよ」と明かした。内容を問われると「グータ(愛犬の名前)に会いたいね」とオフを示唆。夜に日本サッカー協会が14日午後から16日未明の出発まで、1日半のオフを正式に発表した。

 ムチ一辺倒の手を緩めた。今回の合宿では2部練習こそ封印しているが、壮行試合翌日の12日には大学生と試合形式の練習を敢行。この日も「今回が初じゃないですかね」と監督就任以降初となる非公開練習を行った。疲労との闘いでもある五輪本番を想定したハードな調整を切り上げ、最後の“アメ”で士気を高めるつもりだ。

 練習には男子大学生が連日参加。「攻撃の方は多くはやらなかった。どちらかというと守備の方」と、大学生を欧米に見立てたシミュレーションを行った。MF阪口は「非公開やったから、しゃべったら追放される」とトボけながらも「いい感じでやらせてもらえました」と順調な仕上がりに自信を見せた。

 欧州に渡ってからは休みの「や」の字もない日々が続く。金メダルに向けた最後のリフレッシュ。鬼のノリさんがくれた“ご褒美休暇”を無駄にしないためにも、14日は国内最後の練習に全力を注ぐ。

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