なでしこ、スウェーデンと収穫ドロー

 「ロンドン五輪・サッカー女子・1次L、日本0-0スウェーデン」(28日、コベントリー競技場)

 あと一歩でゴールが遠かった。サッカー女子の1次リーグF組で白星発進した日本代表「なでしこジャパン」は2連勝を狙ってスウェーデンとの第2戦に臨んだが、0‐0で引き分けた。スウェーデンには昨年の女子W杯、ことし6月のスウェーデン遠征など3連勝中だったが、再三ゴールに迫りながらも決めきれなかった。両チームは勝ち点4で並び、得失点差で上回るスウェーデンが首位を守り、日本は2位につけている。

 引き分けを告げるホイッスルが鳴り響くと、なでしこたちは敗れたかのようにうなだれた。1次リーグ最大のライバルとの一戦は、スコアレスドローに終わった。主将のMF宮間は「勝ち点3を取れなかったのは残念だけど、切り替えていきたい。後半は修正できていたので、あとはもう一つのところ」と決定力不足を反省した。

 前半7分、MF川澄が左サイドからのカットインでシュートを狙うも枠を外した。同21分にはFW大儀見が前線で踏ん張ってファウルを獲得。「さらに強い相手とやることを考えると、スウェーデンには勝ちきらないといけない」と必勝を誓っていた宮間。得意のFKで狙ったが相手DFにブロックされた。

 170センチ超の選手がズラリと並ぶスウェーデンに対しても「大きいDFは得意だと思っている」と語っていた川澄が相手DFラインの裏へ飛び出した。FW大野も積極的に仕掛けた。大儀見も惜しいシュートを放ち、ゴールに迫った。

 佐々木監督は後半14分にはMF沢を交代させ、MF田中を投入。同36分には大野にかえて最年少のFW岩渕を入れた。「カナダ戦より成長した姿を見せられたと思う。決めきれなかったのは残念だが、次につながる試合だった」と振り返った。

 記憶に新しい昨年のW杯準決勝と、6月のスウェーデン遠征。直近2試合を快勝していることもあり、相性の良い印象もあるが、油断はなかった。DF岩清水を中心に、世界的名手の相手FWシェリンも封じ込めた。

 佐々木監督は26日に「2位狙いでも、というのはある」と語っていた。2位になればブラジル、英国のいるE組2位と対戦。1位なら米国、フランスが入ったG組2位と当たる。死闘の末のドローを、悲願のメダル獲得への一里塚にする。

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