釜本氏、一つにまとまってメダル獲れ!

 「ロンドン五輪・サッカー男子・準決勝、日本-メキシコ」(7日=日本時間8日、ウェンブリー競技場)

 ぜひ男子代表の諸君にはメダルを取ってもらいたいんです。そうすれば、私たちのメキシコでの銅メダルも歴史に消えますから(笑)。ただ、一つ、エールというかアドバイスを送るとすれば、相手どうこうよりも、自分たちが一つにまとまるべきだということです。

 68年メキシコ大会での目標は、前回大会の東京と同じ8強でした。マスコミから「メダル取れますか」と聞かれたこともなく気は楽でしたよ。それがベスト4に進んだ。準決勝の相手は強豪のハンガリー。そこで、試合前夜に選手、スタッフ全員で外食をしたんです。

 メキシコといっても洋食屋で肉とサラダ、パンを食いましたかな。そこで、元コーチでアドバイザー的立場だったデットマール・クラマーさんが5分間ほど話をしたんです。「君たちは十分な歴史をつくった。でも、後は金メダルを取るかどうかだ」。これでチームがまとまりましたね。

 準決勝では0‐5でコテンパンにやられましたけど、メキシコとの3位決定戦の前夜にも外食をしました。そこでまた、「手ぶらで帰るか、メダルを取るかだ」という話をしてもらい、今度は2‐0で勝てたわけです。

 実は私は準決勝で右ふくらはぎを痛めていたんです。今の永井君と状況が似ています。練習もできない“ぶっつけ本番”でしたが、痛いなんて考えていられませんでしたよ。永井君にも頑張ってもらいたいです。

 メダルを取ったら「本当によくやった」と言ってあげたい。私に「メダルは絶対に無理」と言われ発奮したのでしょう。「それみてみろ、言われて良かったやろ」となりますよね。(68年メキシコ五輪銅メダリスト=得点王、日本サッカー協会顧問)

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