大儀見、リオへつないだ3戦連続弾
「ロンドン五輪・サッカー女子・決勝、日本1-2米国」(9日、ウェンブリー競技場)
頼れるストライカーは、正真正銘のエースとなった。FW大儀見は「チームとしても、個人としても成長できた大会だったと思う」と、ロンドンでの激闘を振り返った。
「プロセスというものへのこだわりがあった」という孤高のFW。昨年のドイツW杯では、特長である得点力を最大限に生かすために、守備軽減を主張して佐々木監督に直談判したこともあった。だが、今大会では「周りの雰囲気に乗っかることもしてみようかな」とチームへと見事に融合。米国戦でも、後半18分にMF沢の放ったシュートのこぼれ球を押し込み、1点差に迫る得点を挙げるなど、準々決勝・ブラジル戦から3試合連続ゴールを決めた。
「ロンドンは、1試合1試合いろんなことを感じてきた大会だった。結果に結びつくようになったし、これを未来につなげていかないと。自分の中では、銀でも金でも変わらないというか、大会を通じて積み重ねたものが一番の価値があると思うから」。進化のきっかけをつかんだ大儀見は、その答えを4年後のリオ五輪で示す。