マンU、得点王獲得も香川「競争楽しみ」
サッカー日本代表MF香川真司(23)が所属するイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが15日、同リーグの昨季得点王でオランダ代表FWのロビン・ファンペルシー(29)をアーセナルから獲得することでクラブ間合意に達したと発表した。定位置争いが激化するものの、香川は真っ向から挑戦状をたたきつけた。日本代表として臨んだ、ベネズエラとの国際親善試合に1‐1で引き分けてから一夜明けた16日、香川は英国へ出発。
消化不良だったベネズエラ戦は引きずれない。香川は、超大物・ファンペルシーの移籍加入のニュースを「前から分かっていたこと。No.1プレーヤーが入ってくるクラブですから。想定していたことです。厳しい競争は楽しみかな」と、さらりと受け流した。
ファンペルシーは昨季、アーセナルで主将を務め、30ゴールで得点王にも輝いた超一流の点取り屋。チーム方針に不満を訴えたことで複数のクラブが獲得に動き、英国メディアによると、4年契約で合意したマンUは2400万ポンド(約29億7千万円)もの移籍金を用意したとされている。
移籍金が約15億円だったとされる香川と比べて、金額はほぼ倍で期待の大きさがうかがえる。さらに、マンUにはイングランド代表のエースFWルーニーがいる。2人が2トップか、1トップとトップ下でコンビを組むことが濃厚で、香川はサイドや守備的MFに回される可能性が高まってきた。
しかし、香川は「(守備的MFは)あまり考えていないかも。トップ下で勝負したい」と、本職のトップ下での定位置奪取を宣言。札幌から成田空港経由で英国へ出発する道中では、ファンからの握手の求めなどに気さくに応える余裕を見せた。
「ここを勝ち抜ければ、さらに成長できる」と香川。日本時間21日未明のエバートンとの開幕戦へ、道は険しくなったが正念場はここからだ。