“黒”レッズ、梅崎&阿部弾で初白星
「J1、清水0-2浦和」(25日、静岡)
3位の浦和がMF梅崎司(25)とMF阿部勇樹(30)の得点により、アウェーで清水に2‐0で快勝。黒を基調にしたセカンドユニホームでは今季公式戦で初勝利を挙げた。FC東京は首位広島に1‐0で勝ち、2位の仙台は大宮に3‐1で逆転勝ちした。
浦和が“黒ののろい”を打ち破った。アウェーで清水に2‐0で快勝。クラブ創設20周年の今季、初めて作った全身黒色のセカンドユニホームで、公式戦4試合目にして初白星を挙げた。
「メディアの方が言うだけで、そんなに感じませんけど」とDF槙野は笑ったが、不吉な予兆はあった。出場停止以外で全試合に出場していたMF柏木が右太もも裏を痛め、ベンチを外れる事態に陥っていた。
イヤな予感を、柏木に代わってトップ下に入った梅崎がかき消した。前半11分、MF平川からのクロスにボレーで合わせ先制すると、同20分にはドリブル突破でPKをゲット。これを阿部が流し込み2‐0とした。
勝利の裏には、清水・ゴトビ監督への反発心もあった。浦和が1‐0で勝った5月の対戦後、敵将に「浦和のようなプレーをして勝つよりも、清水のような戦い方をして負ける方がいいと思っている」と、浦和の戦術が守備偏重だと批判されていたのだ。
今回の試合前には、浦和のペトロビッチ監督が「あれだけのことを言われたのだから見返してやろう」とゲキを飛ばし、イレブンがまとまった。槙野は「今年は1年を通じて1点も取らせませんでしたし、前より1点多く取れた。間違いだったと分かったはず」と、ゴトビ監督を皮肉った。
敵地での清水戦白星は4年ぶり。ジンクスを吹き飛ばす地力が浦和についてきた。